安倍元首相の墓所訪問 1人のリーダーの死去で…かくも日本が変わるものかと実感 萩生田氏、西村氏、世耕氏らは遺志を継げ
少なからずの自民党員から「長年党員を続けてきたが、いまの石破茂総裁体制が続くのならやめようと思っている」という話を聞く。批判の矛先は、LGBT理解増進法の成立に向けて調整を担った萩生田氏にも向けられている。いったん失った信頼を回復することは容易ではないことは、萩生田氏らもよく分かっている。
ただ、官房副長官として安倍氏とトランプ氏との会談に同席し、トランプ氏の人となりを知るのは萩生田氏や、同じく無所属で戦った西村康稔元経産相、世耕弘成前参院幹事長(現衆院議員)である。3人は厳しい選挙ながらも勝ち抜いてきた。当選するとしないとでは大違いだ。
安倍氏の下で仕事をした蓄積を生かし、その「遺志」を継ぎ、安倍氏が生前、やり残したと話していた北朝鮮による拉致問題の解決、憲法改正などに先頭に立って取り組む責務が、萩生田氏や旧安倍派の議員たちにはある。 (産経新聞特別記者・有元隆志)