2023年出雲駅伝のスタート(写真：日刊スポーツ/アフロ)

日本学生陸上競技連合が15日、創価大学のケニア人留学生、リーキー・カミナ選手にアンチ・ドーピング規程違反が確認されたとして、記録の修正を行いました。 【画像】箱根駅伝でニット帽をかぶり5区山上りを力走した創価大3年の吉田響選手 カミナ選手は2023年の日本学生選手権5000m(2023年9月16日)で優勝した後、ドーピング検査を実施。10月9日の出雲駅伝で3区を走り、区間2位の快走でチームの総合2位に貢献しました。 しかし、その後の10月12日にアンチ・ドーピング規程違反が判明し、日本学生選手権での個人記録と出雲駅伝での創価大学の記録が失効となりました。その結果各大学の順位は繰り上がるといいます。 また、日本アンチ・ドーピング機構は、カミナ選手に2023年10月17日から3年間の出場停止を課しました。 これを受けて創価大はコメントを発表。禁止物質の摂取経路について、7月から9月にかけ強化練習を実施するためにケニアに帰国した際、「極度の疲労を感じ、身体に力が入らず、思うように身動きできないほどの強い倦怠感の症状があらわれ、友人に倦怠感を改善するための薬の購入を依頼。薬局で販売されていた市販の薬20錠を紙に包まれた状態で受け取り、薬品名や成分を確認しないまま、10日間にわたって1日2回服用した」と説明しました。 創価大学陸上競技部駅伝部の榎木和貴監督は「日本学生陸上競技対校選手権大会、出雲全日本大学選抜駅伝競走の大会関係者、大学駅伝をはじめとした大学スポーツ競技界に多大なご迷惑をおかけすることとなり、関係者の皆様に残念な思いをさせてしまったことを大変申し訳なく感じております。禁止物質摂取の原因は先述のとおりですが、帰国中だったとはいえ、薬の成分を十分に注意することについて、指導・監督が行き届かなかったことをお詫び申し上げます。今回のことでは、本選手も大きなショックと責任を感じており、深く反省しております。本学陸上競技部駅伝部は、皆様の信頼を取り戻せるよう、再発防止策をチームとして徹底するとともに、一層の競技力の向上に取り組み、努力を重ねてまいります」とコメントしています。 現在、カミナ選手は創価大学での練習ができないため、ケニアに帰国しているとのことです。