モテを意識してないのに、不思議と「愛される女性」。いい男を惹きつける理由は、誰でもできそうでできないコトにあった⁉【NHK大河『光る君へ』#24】
なぜ、まひろはモテるのか?まひろから学ぶ男性から愛される方法
まひろは公任(町田啓太)と斉信(金田哲)に「あれは 地味でつまらぬな」と心ない評価を下されたこともありました(7話)。確かに、まひろは万人ウケするタイプではないのかもしれませんね。 しかし、まひろは道長をはじめとする多くの男性の心を無意識のうちに射止めています。 まひろは都で流行っている肌油よりも『玄怪録』に興奮し、「姫さま」と呼ばれる身分でありながらも(一家が経済苦に陥れば)床のぞうきんがけも畑仕事も前向きにこなします。貴族女性の規範からはかけ離れていますが、魅力的な個性の持ち主です。 まひろが多くの男性から愛されるのは自分の心に正直で、偏見なく物事を見られるからでしょう。また、彼女はどんなときも自分の思いを大切にして生きています。 何事にも一生懸命で、自分らしく生きる姿に惹かれる男性というのはいつの時代も一定数存在するものです。どのようなシーンでも率直に発言したり、必要があれば行動を起こしたりする女性を応援したくなる男性もいます。 世間で男性ウケするといわれる女性を演じ、自分を偽ったり、自分らしさを抑えたりするよりも、自分に正直にいた方が気の合う男性から好意を抱いてもらえるのかもしれませんね。 【前編】では、まひろが男性たちを惹きつける理由について考えてみました。 ▶まひろも妻となるわけですが、つづきの【後編】では平安貴族の結婚式についてお届けします。
アメリカ文学研究/ライター 西田梨紗