GMOインターネットグループが1区間おきに区間賞4個「みんなで助け合う駅伝」で一度もトップを譲らず快勝【東日本実業団駅伝レビュー】
「まだ就任して半年で、新しいことはあえてしないようにしてきました。亀鷹前監督がいらして、創部当時から原晋監督も関わっていただいて、昨年まで大迫傑(Nike)選手にもアドバイスをもらっていた。皆さんの良いところを吸収しながら、今までやってきたことをブラッシュアップする形でやっています。積み上げてきたものが出せて、良かったと思います」ブラッシュアップの1つに、練習の設定タイムを少し上げることがあったし、原監督らチームに関わってくれる人たちの力を上手く引き出したり、融合させたりすることがあった。「すごい指導ができると思っていなくて、調整や人をまとめることをやっています」 監督が他の指導者を信頼し、一部選手の育成を任せるやり方は昨今の実業団チームで増えている。その一方で練習の設定タイムや区間配置など、伊藤監督は自身の考え方も出している。そういったバランスの良さや、細かい判断が総合されたものが今回の初優勝につながった。学生時代に活躍した選手たちと、地道に経験を積み重ねてきた指導者の組み合わせが、GMOに新たな力を呼び起こしている。 (TEXT by 寺田辰朗 /フリーライター) *写真は7区を走った小野知大選手
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