スバルを代表するモデル「レガシィ」の車名が消滅、「レガシィ アウトバック」が2025年3月で販売終了
そして、レガシィの時代に、アウトバックが登場する。 ■アイサイト初搭載もレガシィだった さらにレガシィは、SUBARUを選ぶ理由のひとつとなっている、運転支援のアイサイトを最初に搭載した車種でもあった。当初は、アイサイトと呼ばず、ADA(アクティブ・ドライビング・アシスト)といった。昨今、アメリカのテスラが運転支援に不可欠なセンサーをカメラのみとするとしたが、SUBARUは、ADAの時代からステレオカメラにこだわり、その信頼性の高さに定評がある。人間も、情報の多くを両目に頼っているというのが、その理由だ。
SUBARUを代表してきたレガシィだが、国内の現行車種では4ドアセダンやツーリングワゴンは販売されず、アウトバックのみの取り扱いになった。それも2025年の3月末で終わる。 SUBARUを代表し、象徴する車格と、商品性、そして先進技術を牽引してきたレガシィに転機が訪れたのは、2009年の5代目といえる。これに先立ち、2003年の4代目から、それまでの5ナンバー車という枠を超え、すべて3ナンバー車となっている。
日本特有の5ナンバー車という位置づけは、1989年4月の自動車税改正によって、3ナンバー車が贅沢品との価値判断が緩和され、以降、自動車メーカーは意味が薄れたとの認識になった。だが、消費者からすれば、5ナンバーと3ナンバーの差は、たとえば自宅車庫のゆとりという点において違いがある。 限られた土地に自宅を持とうとすれば、部屋の大きさをできるだけ広く、ゆとりを持ちたいと願うのが心情で、車庫の寸法は必要最低限になる。その傾向は今日も変わらないだろう。また、高層マンションや高層ビルの建設においても、地震国の日本では柱の間隔をあまり大きく取れないことから、駐車枠や通路の幅にゆとりがない。それらの結果、3ナンバー車の車庫入れは、自宅においても、そのほかの駐車場においても容易ではない。