鹿児島県出水市の養鶏場で鳥インフル疑い、確定すれば九州で今季初
鹿児島県は19日、同県出水市の養鶏場で、高病原性鳥インフルエンザに感染した疑いのある鶏が見つかったと発表した。感染が確定すれば、九州の養鶏場での発生は今季初という。
県によると、採卵鶏約12万羽を飼育している養鶏場で19日午前、死んだ鶏や衰弱した鶏が見つかった。10羽を簡易検査したところ、いずれも陽性だった。
20日にも結果が判明する遺伝子検査で感染が確定した場合、全国の養鶏場では今季10例目となる。県は殺処分に着手するとともに、半径3キロ圏内の16養鶏場(計約72万羽)を鶏や卵の移動制限区域に、同3~10キロ圏内の73養鶏場(計約430万羽)についても、域外への持ち出しを禁じる搬出制限区域とする方針だ。
出水市では今月8日、採取した野鳥のねぐらの水から高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1亜型)が検出されており、県などが警戒を強めていた。