<海に眠るダイヤモンド>神木隆之介、斎藤工、杉咲花、土屋太鳳 “端島の若者”4人が語る舞台裏 自身の「心に眠るダイヤモンド」は?
土屋:逆に、鉄平の兄・進平を演じる斎藤さんは、影を背負っている役柄も相まって、月のような存在ですね。
--斎藤さんは、神木さんの兄役を演じてみていかがですか?
斎藤:以前、別のドラマで共演したことがあったのですが、途中から台本は度外視で掛け合いをするような撮影で、セッションをさせてもらったような感覚があって。今回はまた共演できることが楽しみでした。そのときは僕が下着泥棒役で……。
神木 そうそう。僕が刑事役で(笑)。取り調べで追い詰める立ち位置から、兄弟役になりました。斎藤さんは何でも受け止めてくれるお兄ちゃんだと思っているので、僕がミスをしても優しく見守ってくれるんだろうなと安心しています。
--杉咲さん、土屋さんから見た神木さんは?
杉咲:神木さんとは今回で7回目の共演で、初めてお会いしたのはもう10年くらい前。今もそのころの優しい神木さんのまま変わらず、周りの方々に気を配る姿勢がとても素敵で、尊敬しています。
土屋:私も小さい頃から神木さんが出演されていた作品を拝見してきました。お芝居になるとスイッチが入る一方で、カットがかかると明るくふざけている一面も見せてくれて私たちが元気をもらうというか。みんな大人になったことで撮影現場では静かに過ごしがちなのですが、それをいい意味で覆してくれます(笑)。
--神木さんは、今回初めての一人二役に挑まれますね。
神木:はい。僕1人で演じていることには変わりないのですが、別の人が2人存在していると思ってもらえるのが一番理想的。自分の中では端島の鉄平と現代の玲央の二役の違いを考えて生み出しているつもりですが、視聴者の皆さんにも伝わるように、監督とも相談しながら奮闘しています。
--この中で、玲央役の神木さんに会った方はいらっしゃいますか?
神木:杉咲さんは一度撮影現場に来てくれましたね。
杉咲:そうなんです。もう別人でした! 「鉄平どうしたの~!?」って感じで(笑)。