【鈴鹿8耐】ヤマハ「YART」念願の表彰台獲得! ノントラブルで2位フィニッシュ
7月21日(日)に開催された「第45回鈴鹿8時間耐久ロードレース」最終戦。#1 YAMALUBE YART YAMAHA EWC Official Team (YART)は鈴鹿8耐において初の表彰台2位を獲得し、合計周回数は206周と過去最多を記録した。当日のレポートと選手インタビューを交えてご紹介していきたい。 【画像】当日のレースの様子をギャラリーで見る(20枚) 文/Webikeプラス 編集部
YARTが2位、2004年の参戦以来、鈴鹿で初の表彰台を獲得、EWC最速チームに
2012年、2013年以来となるポールポジションを獲得したYART。しかし、過去のポールポジションは、鈴鹿8耐でチームに特別加入した中須賀克行が記録したもので、マシンがEWC Formula仕様に統一された2008年以降でEWCライダーがポールポジションを獲得するのは鈴鹿8耐初のビッグニュースとなった。 なお、TOP10トライアルでポールポジションタイム2分05秒130を記録したのはマービン・フリッツ選手で、公式予選で最速タイムを記録して最終出走者となったカレル・ハニカ選手のタイムが期待されたが、NIPPOコーナーで激しく転倒してノータイムに終わった。 決勝レースのスタートライダーを務めたのはニッコロ・カネパ選手。チームのエースで、速さと的確な状況判断でレースを組み立てることができるライダーだ。そして恒例のル・マン式スタートでは好スタートを切り、#37マイケル・レイターバーガー選手(BMW)に次ぐ2番手で1コーナーに進入。そして最終シケインではレイターバーガー選手を抜きトップに立ってオープニングラップを終える。 カネパ選手は5周目までトップを走るが、6周目に#2水野涼選手(ドゥカティ)に先行を許してしまう。しかし、8周目の最終シケインでトップの座を奪い返すなど、レース序盤は#30高橋巧選手(ホンダ)を加えた数名で首位攻防が繰り広げられた。 その後、徐々に#30 Team HRC with Japan Post(ホンダ)がペースを上げ、さらにピットインのタイミングで首位を独走し始める。そしてYARTはカネパ選手からマービン・フリッツ選手、そしてカレル・ハニカ選手へとYZF-R1を引き継ぎながら単独2位の座を確立していった。 レースが約半分を終えた頃、Team HRC with Japan Postと、YARTが同一周回数でトップを争い、3番手以下はラップ遅れとなっていた。そしてレース終盤、YARTはトップの#30ホンダとのタイム差を約48秒にまで詰めると、#30ホンダが最後のピットインの際にピット作業のルール違反により40秒積算のペナルティが科せられた。この裁定が下されたのがチェッカーまで残り約5分の19時25分で、この時YARTとトップ#30ホンダとの差はペナルティの40秒を引いて約11秒差となっていた。