「迎撃ミサイル」日米共同開発…防衛省、グラマン社案採用
防衛省は26日、2030年代半ばに日米共同開発を目指している滑空段階迎撃用誘導弾(GPI)について、米防衛大手のノースロップ・グラマンが提案した開発コンセプトを採用すると発表した。レイセオン・テクノロジーズ(現RTX)の提案との比較で性能、コスト、スケジュール、リスクの4条件でグラマン社案が上回ったためとしている。同社案に基づき、今後5年程度、基本設計と検証を重ね、30年ごろに製品開発、30年代半ばの量産を目指す。 【写真】防衛省の護衛艦「いづも」 GPIは極超音速兵器を迎撃する新型ミサイル。グラマン社案は3段階式のロケットモーターによる加速と、先頭部位のキルビークルで目標を破壊すること、イージス艦の垂直発射装置から発射することがポイントで、日本側は2段目のロケットモーターと操舵装置、キルビークルの推進装置と操舵装置を担当する。日米の開発費用の分担は「早急に詰める」(同省)とし、日本側の開発に関する企業への発注も年内に行う予定だ。