7年ぶりにラリー・ポーランドがWRCに復帰、勝敗を分けるポイントは?【WRC第7戦開幕プレビュー】
1921年に初めて開催された非常に長い歴史を持つラリー
ラリー・ポーランドは1921年に初めて開催された非常に長い歴史を持つラリーだが、1973年のWRC初年度にシリーズの一戦として組み込まれ、2009年、2014年から2017年にかけての4年間開催された後、しばらくWRCのカレンダーから消えており、WRCとしては7年ぶりの開催となる。 ラリーのステージはポーランド北東部マズールイ湖水地方のリゾートタウンである「ミコワイキ」周辺の森林地帯や丘陵地帯のグラベルに設けられる。「ミコワイキ」周辺は美しい自然に囲まれ、ステージは全体的に非常にハイスピードなことが特徴となる。 そのキャラクターはラリー・フィンランドに似ているが、ポーランドの路面はフィンランドよりも軟らかいところが多く、同じステージを2回目に走行する際は深い轍ができることもある。 またポーランドのような高速ラリーではエアロダイナミクスが非常に重要となる一方で、道幅が狭いセクションもあるので注意が必要だ。
現地27日19時過ぎからのスーパーSSで競技はスタート
ラリーは6月27日(木)の夕方にセレモニアルスタートが行われ、19時過ぎからサービスパーク「ミコワイキ」のすぐ近くでスーパーSSで競技は開始される。 本格的な戦いは28日(金)の朝から始まり、デイ2として3本のステージを「タイヤフィッティングゾーン」での簡易的な整備作業を挟んで各2回走行。一日の最後にはSS1と同じコースでスーパーSSが行われる。 29日(土)のデイ3は、3本のステージをミコワイキでのスーパーSSとミッドデイサービスを挟んで各2回走行。7本のステージの合計距離は124.10kmと、4日間で最長の一日になる。 最終日30日(日)のデイ4は、2本のステージを各2回走行。そのうち、SS17の再走ステージとなるSS19「ミコワイキ2」は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。 19本のステージの合計距離は303.16km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1375.64kmが予定されている。 なおラリー・ポーランドに、トヨタはエバンス、オジェ、勝田貴元の3台がワークスエントリー。一方のヒョンデは、ヌーヴィル、タナックに加え、高速グラベルを得意とするアンドレアス・ミケルセンで挑む。
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