後付けできるミラー型ドラレコ「ミラーカム3」を試す “爆光液晶”で見やすく、車の後方視界を劇的に改善できる
ドライブレコーダーを購入する際にチェックしたいポイントといえば、画質やディスプレイ品質、後方カメラの有無、設置のしやすさ、Wi-Fiによるスマホ連携、そして価格などが挙げられるが、さまざまなドラレコを試している筆者が最近便利だと感じているのが、車内のルームミラーに取り付けるデジタルインナーミラータイプのドラレコだ。 【画像で見る】デジタルインナーミラーを導入すると、このように視認性が飛躍的に上がる。タッチパネルで画角も自在だ。ちなみにミラーカム3はディスプレイをオフにすると通常のミラーにもなる 今回は市場で評価の高いネオトーキョーの前後ドライブレコーダー機能付きデジタルインナーミラー「ミラーカム3 MRC-2024」を試してみた。そこには、他の製品と比べて分かった独自の強みがあった。
デジタルインナーミラーとは
デジタルインナーミラーとは、車内のフロントウィンドウに設置された後方確認用のルームミラー(バックミラー)を、後方カメラ映像を表示するディスプレイ装置に置き換えるものだ。最近はメーカー純正で採用されている車種も増えている。 単なる鏡であるルームミラーに比べ、高さがある大荷物や後席に座る人の頭によって後方視界が遮られることがない。ディスプレイに表示された映像を見ることに慣れたらとても便利だ。 そして、デジタルインナーミラーは新車購入時にしか取り付けられない装備というわけではない。既存の車両に取り付けられる後付けタイプのデジタルインナーミラーも市場に多く出回っており、いずれもドラレコ機能を兼ね備えているものがほとんどである。デジタルによる後方視界の確保と、映像の記録を兼ね備えており一石二鳥だ。
ミラーカム3の強み
なぜミラーカム3を本記事で取り上げたかといえば、同製品の特徴である「“爆光”をうたう昼間でも見やすいディスプレイ」「配線が目立たない独自の本体デザイン」「映像の品質」が優れていると感じたからだ。 価格はGPSなしモデルが3万2800円、GPS付きモデルが3万5800円(いずれも税込み)となる。GPSについては後述する。 早速実機を紹介していこう。商品にはミラーカム3本体に加え、フロントカメラ、リアカメラ、取り付け用のゴムバンド、車内取り付け用ブラケット、内張剥がし、シガーソケット電源ケーブル、拭き取りクロス、両面テープ、マニュアル類が付属している。 取り付けは、もともとあるルームミラーの上にミラーカム3を重ねた状態にして、裏側のゴムバンドで押さえつける。最近はルームミラー自体を交換する車種専用タイプも登場しているが、これならさまざまな車種に取り付けられる。ETC一体型ルームミラーでも問題なく取り付けられた。 ちなみに、これではルームミラーが傷付いてしまうのではないかと心配になるが、筆者の環境では1カ月ほど使用して問題は起きていない。気になるようであれば、布を挟むなど対処してもいいだろう。 ミラーカム3の上部には左からリアカメラ、フロントカメラ、microSDメモリーカード、電源の接続ポートがある。 ここにも同製品の強みがある。液晶をカバーしているフロントパネルが上部に少し伸びているデザインが採用されており、この余白によって接続したケーブルが隠れて見た目がスッキリする。他のデジタルインナーミラー製品でこうした工夫があるのは見たことがない。 さらに多くのデジタルインナーミラーは、フロントカメラが本体と一体型であることが多いが、ミラーカム3は独立型だ。ディスプレイの角度を見やすい位置に調整してもフロントカメラの画角が変わってしまうことはない。 リアカメラは車内外兼用のため少々武骨である。配線などを工夫したほうが見栄えはいいだろう。 シガーソケット電源やリアカメラなど、車内で取り回しを考えなくてはいけないケーブルは3本ある。慣れている人であれば説明は不要だと思うが、こうした作業に慣れていない人は業者に任せたほうが安心だ。ネオトーキョーの公式サイトでは、こうしたECサイト購入の製品にも対応している出張取り付け業者が紹介されている。利用を検討してもいいだろう。