後付けできるミラー型ドラレコ「ミラーカム3」を試す “爆光液晶”で見やすく、車の後方視界を劇的に改善できる
データの取り扱いはどうか
ミラーカム3の録画データは「.ts形式」で、録画時間を5分に設定したところ1ファイルにつきフロントカメラは455MB、リアカメラは578MBだった。microSDメモリーカードには「F」と「R」というフォルダが作られており、目的のファイルを探しやすい。ちなみにスマホアプリ連携などは用意されていない。
期待したい改善ポイント
ミラーカム3は全体を通して気に入っているが、“強いて言えば”という改善ポイントはいくつかある。 1つ目は起動直後のホワイトバランスの安定だ。筆者の環境では、ミラーカム3が起動した直後、リアカメラ映像のホワイトバランスが崩れており、緑っぽく表示される。走り始めて映像が動き出すと調整され正常に戻るので支障はないが、もしこのテスト機材の固有の問題でないなら次期モデルでは改善してほしいところ。濃いめのフィルムが影響している可能性もある。 2つ目はmicroSDメモリーカードの取り外しにくさだ。ミラーカム3は本体上部のケーブルが隠れるデザインで見栄えがいい。ただ、microSDメモリーカードのスロットも同じところに配置されているので、録画データを取り出したいときスロットの位置にかぶるケーブルやゴムバンドを取り外さないとアクセスが難しい。 スマホアプリ連携なども用意されていないため、この一手間によってデータを取り出すのがおっくうに感じた。 とはいえ、どちらも難癖のようなレベルの話であり、実用上で困ったことはない。 ちなみに6月20日には、ミラーカム3のGPSユニットが付属するモデルも発売した。これを使えば、録画データとあわせて位置情報や速度情報も保存できる他、時刻なども自動設定できるようになる。 既にミラーカム3を持っているユーザーは別売りの「GPS受信機+二股シガーソケット電源ケーブル」(3480円)を入手すれば同じ機能を使える。
デジタルインナーミラーを後付けしたいなら間違いない選択
デジタルインナーミラーはドラレコ同様に星の数ほど製品があり、どれを選んでいいか迷うところ。最近はカー用品店などに有名メーカー品も展示されており、取り付けもその場でできるので手軽だ。ただ、他に比べて高価であり、販売は国内メーカーであっても中身はOEM品であることも少なくない。 バランスのとれた性能と価格、安定性、入手性などを考えたとき、ミラーカム3は有力な候補となるだろう。
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