髪を速く乾かしたいです。ドライヤーは風量が大きいものを選べばよいですか? 【家電のプロが回答】
ドライヤーを使っても、長い髪がなかなか乾かず一苦労……。こんな思いをしている人も少なくないのではないでしょうか。できることなら、素早く髪を乾かせるドライヤーを上手に選びたいですよね。 【表で解説】ドライヤーの寿命は何年?家電の「買い替え目安」は 「All About」白物・美容家電ガイドの田中真紀子が「髪を早く乾かしたい場合のドライヤーの選び方」を解説します。 (今回の質問) 髪を速乾させたいです。ドライヤーは風量が大きいものを選べばよいですか? (回答) 風量が大きいものは速乾性が期待できますが、最近は風量の数字だけで速乾性が判断できなくなっています。風量以外の速乾機能にも注目しましょう。 どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
◆「大風量=速乾」とは限らない?
「ドライヤーの風量が弱くて全然乾かない」といった不満を感じたことがある人も多いのではないでしょうか。基本的に髪は熱と風で乾かしますから、風量が弱いとその分時間がかかってしまいます。そこで10数年前から注目されるようになったのが「大風量」をうたうドライヤーです。風量は「1.2立方メートル/分」のように表記されますが、当時はこれでも大風量とされていました。 その後、風を生み出すモーターがパワーアップし、2.0立方メートル/分以上をうたうものが出てくるように。ただし大風量=速乾できるとは言い切れない部分もあります。吹き出し口から出てくる風が髪に届く前に広がってしまうと、髪が乾きにくいだけでなく、髪が乱れて絡まりやすくなってしまうのです。その点、圧倒的な大風量の代名詞的存在であるダイソンは、2.4立方メートル/分の大風量とともに、髪に真っすぐ届く直進性の高い風で、速乾できると人気になっています。 しかし単純に風量だけを増やそうとすると、高性能なモーターを搭載する必要があり、本体が重くなるデメリットもあります。そのため各社は、速乾性とコンパクト化を両立するために、さまざまな工夫をしています。最近増えているのが、コンパクトかつ高効率なブラシレスDCモーターを搭載し、狭い吹き出し口から風圧の高い風を吹き出すことで、速乾性を目指しているタイプ。直進性の高く勢いのある風が髪の根元まで無駄なく届くため、速乾をかなえるとしています。