「不登校はチャンス」当事者が経験伝える動画甲子園 13歳が学校以外で見つけた“好きなこと”
■最優秀作品が伝えた「不登校だからこそできる経験もある」
そして、今年の最優秀作品賞に輝いたのが、福岡県の中学2年生・レイマさん(13)です。 レイマさんの作品の見どころは、自身で作った3DCG。小学校6年生の時に3DCGと出会い、小学校の卒業制作で自身で“学校の教室”のアニメーションを作ったといいます。作品ではその教室の3DCGに合わせてメッセージを伝え、「学校でしかできない経験も沢山ありますが 不登校だからこそできる経験も沢山あります」と表現しました。 レイマさんは、「不登校というものは後ろ向きな意見が多いと思います。でも私は、不登校は大事なこと、自分のやりたいこと、好きなことを見つけられるチャンスだと思っているので、そのような思いがこの動画でたくさんの方々に届けることができて、とってもうれしいです」と喜びをコメント。「自分の好きなことを見つけたら、180度世界が変わる」と話しました。
審査委員長の中川さんはこの作品について、「一歩“外に出る”ということだけじゃなくて、自分の部屋にいながらにして新しい夢を見つけて、自分の世界を作ることもできる。これはすごく印象的な最優秀作品だった」と評価。 さらに、「不登校になるときは、自分も将来の不安だったり親御さんも“どうすればいいんだろう”と悩んじゃうかもしれない。その先に必ず自分で未来に向かって羽ばたく瞬間がくるんだ、ということを(作品から)教えていただきました。不登校というネガティブな言葉じゃなくて、自分の道を自分のタイミングで、自分で見つけるための時間だって捉えていけたらいいなと思いました」と語りました。