中日FA福谷浩司「現ドラ」リスト入りからの大逆襲!立浪監督時代に“超冷遇”も今や争奪戦
今オフのFA戦線の大トリを務めるのが中日の福谷浩司(33)だ。 慶大から2012年ドラフト1位で入団。14年に中継ぎで34ホールドポイント、20年には先発で8勝をマークした実績があるものの、今季までの立浪監督時代の3年間(22~24年)は登板機会が激減。年俸2000万円の「Cランク」とお手頃なこともあり、ヤクルトと日本ハムによる争奪戦に発展している。 【写真】中日・柳裕也まで来オフ流出危機…異例すぎるFA権取得前年の大幅ダウンで小笠原、福谷に続くか 「中日ではここ数年、不遇をかこっていた。立浪監督は調子の波がある福谷をあまり好まなかった。昨年の現役ドラフトで中日が提出したリストに福谷の名前が入っていたため、他球団の編成幹部が驚いたほどです。今季も開幕一軍を逃し、4月中旬に中継ぎとして昇格したものの、わずか2試合で再び二軍落ち。それでも福谷は腐ることなくファームで奮闘。15試合中12試合に先発し、4勝2敗、防御率2.44をマーク。立浪監督が一軍に上げざるを得ない状況をつくった」(球団OB) 8月23日の巨人戦(東京ドーム)で一軍復帰を果たすと、いきなり6回2失点の好投で今季初勝利。9月7日の広島戦は5回2失点(敗戦投手)、同14日のDeNA戦も6回2失点(勝利投手)と安定した投球を見せたものの、同21日のヤクルト戦で5回5失点に終わると、その試合で3勝目を挙げたにもかかわらず中継ぎに配置転換された。 「今季も最速152キロをマーク。100キロ台のスローカーブで緩急をつけた投球術はいまだに健在で、故障も少ない。だからこそ他球団が獲得に乗り出した。しかも福谷は愛知の難関高校である県立横須賀から、AO入試(自己推薦)で慶大の理工学部に合格した秀才。引退後はフロントとしても活躍が期待できる人材です」(前出の球団OB) もし福谷が流出することになれば中日の損失は小さくなさそうだが……。 ◇ ◇ ◇ 中日と言えば、来オフは柳裕也の流出が濃厚だ。現状に対し「球団努力をしていないと選手は感じている。愛想を尽かされるのは当然」と指摘する声も聞かれる。いったい今、中日に何が起きているのか。なぜ、選手からも嫌われつつあるのか。 ●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。