【台風13号+前線】大気の状態が非常に不安定 全国的に雨や雷雨 九州や関東中心に猛暑続く
きょう15日(日)は、三連休で最も広い範囲で雨や雷雨になりそうだ。強い台風13号は列島から次第に遠ざかるが、前線が北日本から東日本へと南下する見込み。前線に向かって暖かく湿った空気も流れ込むため、全国的に大気の状態が不安定になりそうだ。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要になる。
台風が離れても警戒続く
奄美を直撃した台風13号は、東シナ海に抜けた。今後も東シナ海を北西へ進み、奄美から次第に遠ざかりそうだ。ただ、午前3時現在、風速15メートル以上の強風域に、沖縄本島から九州南部にかけてすっぽりと入っている。吹き返しの風はしばらく残り、波の高い状態が続きそうだ。台風が離れても、高波や強風に警戒・注意が必要になる。
また、西・東日本の太平洋側では、台風の暖かく湿った空気が残るため、西日本を中心に断続的に雨の降る所があり、山の南東側斜面では局地的に激しい雷雨になりそうだ。奄美や西日本の太平洋側では、これまでの雨で土砂災害の危険度が高まっている所がある。大雨災害に一層、警戒が必要だ。
前線南下で広範囲で雨
また、北日本に停滞している前線がようやく動き出しそうだ。きょう(日)は、北海道を低気圧が通過し、前線が北日本から東日本へと南下する見込み。それに伴って、まとまった雨雲が北海道から北陸、関東北部へと南下しそうだ。通過するタイミングで、本降りの雨になり、局地的に非常に激しい雷雨になる見通し。まとまった雨雲がかからない地域でも、雨や雷雨の所がありそうだ。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒し、竜巻などの激しい突風にも注意が必要になる。
秋の空気は限定的 広く残暑続く
秋らしい空気は北海道限定で、東北や関東から西では広く厳しい残暑が続き、九州や関東を中心に猛暑日が続出しそうだ。日本の年間の猛暑日最多を記録している太宰府(福岡)は、きょう(日)も35℃を超え、記録をさらに更新する予想。きのうより暑さがトーンダウンする地域でも蒸し暑さは続きそうだ。極端な暑さの出口は見えているが、きょう(日)はまだ熱中症対策が必要になる。 【15日(日)の予想最高気温】 37℃ 佐賀、久留米(福岡) 36℃ 牛深(熊本)、熊本、伊万里(佐賀)、長崎、佐世保(長崎)、福岡 35℃ 阿久根(鹿児島)、日田(大分)、広島、小田原(神奈川)、さいたま (気象予報士 丸田絵里子)