【独自解説】川遊びした100人以上が医療機関を受診する異常事態―原因は『ノロウイルス』か?専門家が危惧する死亡例もある感染症の恐れ…川に潜む“見えない危険”と、その対策
2024年8月、熊本・天草市の『轟(とどろき)の滝』で川遊びした人たちが次々と体調不良を訴えている問題で、同月27日、熊本県が水質調査の結果を公表しました。果たして、原因は?現地を取材した『読売テレビ』西山耕平ディレクターの報告を交え、関西福祉大学・勝田吉彰教授の解説です。 【なぜ?】イルカが泳ぐコバルトブルーの海に“中国製タバコ”が大量漂着 密輸の可能性も?すでに約650カートン回収も、被害は九州沿岸各地に…専門家指摘「外交ルートで対応を求めたほうが良い」【写真で見る】
■川遊びした人らが次々体調不良訴え、100人超が医療機関を受診 “最高の夏遊びスポット”で一体、何が…?
天草四郎が率いた『島原・天草の乱』勃発の地、九州・天草。江戸時代、幕府の『キリスト教禁止令』に逆らう信者たちが隠れ住んだ、信仰の里です。 同時に、美しい海と自然に囲まれた“最高の夏遊びスポット”としても有名で、中でも『轟の滝』は子どもたちにとっても最高の遊び場となっています。 ところが―。
2024年8月13日、そんな『轟の滝』で川遊びした高校生ら7人が、川遊び後に下痢・嘔吐に襲われ、3日後の8月16日に全員が病院を受診。その後も、同じ症状を訴える複数の患者が医療機関を受診する事態に。 医療機関から保健所に報告のあった患者数は、2024年8月20日には46人でしたが、同年8月27日(午前10時)現在、124人に上ります。
この情報を受け熊本県は、遊泳等を控えるよう呼びかける看板を設置。県によると、同じ看板を周囲6か所にも設置したということです。さらに、「川の水に感染症が疑われる原因があるのではないか」として、水質調査を実施しました。
『ミヤネ屋』取材班は、2024年8月13日に『轟の滝』で遊んで体調を崩した地元の中学生らに、話を聞くことができました。 (体調不良になった中学2年生) 「熱が38~39℃出て、嘔吐がすごかったです。吐血しました」
Q.症状が現れたのは、いつぐらいからですか? (体調不良になった中学生) 「川遊びに行った日の夜ぐらいに、症状が出始めました。腹痛・下痢・嘔吐・発熱が、2日間ぐらい続きました」 Q.川の臭いは、何かありましたか? (体調不良になった中学生) 「臭いは特になく、水の量が少なかったぐらいです」 Q.「水が汚れているな」とか、そういう意識はなかったですか? (体調不良になった中学生) 「それは、いつもと変わらなかったです」
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