【最強寒波】近畿北部で大雪「境界線わからず」車のトラブル多発でJAFに依頼殺到「急な動作抑えて」
読売テレビ
日本海側を中心に大雪となった近畿地方。雪は北部を中心に現在も降り続いていて路面の凍結や交通機関の影響にも注意が必要です。 今季“最強”の寒波は、近畿各地を白く染めました。 田上瑛莉香 記者 「京都の観光名所の一つ、巽橋です。普段であれば朝から観光客でにぎわうのですが、きょうは人の姿もあまりありません」 アメリカからの観光客 「とってもきれい」「寒いけどね」 オーストラリアからの観光客 「あったまりたいから、ラーメン食べに行くよ」 今朝、最低気温マイナス2℃を観測した京都市内。今季初の積雪も観測し、朝から厳しい寒さとなりました。 そんななか、節目の年を記念して写真撮影をする人たちの姿も。 結婚20年の夫婦 「僕たち結婚して20年だったので、20年の記念に写真を撮ろうかと。(着物の下に)カイロを4枚貼っているので、ちょっと温かいですけど。きょう天気予報晴れやったはずなんですけど、予想外の大雪で…いい思い出になりました」 各地で今シーズン一番の積雪を観測した近畿地方。 京都府舞鶴市では慣れない雪かきに追われる人の姿が見られました。 カメラマン 「ちゃんとした服がびちょびちょに…」 男性 「転勤族なんで降ると思ってなかったので」 カメラマン 「頭の上に雪が…一回ちょっと服装変えられた方が…風邪ひくかも」 切通大雅 記者 「午前8時の米原駅前です。雪が強い風とともに横殴りに降っています」 今シーズン初めて1センチ以上の積雪を観測し、一面、雪景色となった滋賀県米原市。 通勤途中の女性 「起きた時は全然雪なかったから、大丈夫かなと思ったんやけど、すぐ積もって。きょう会社行きます。行きたくないけど…行っても早く帰らな電車止まるかなと思って」 一方、降り続いた雪が“恵み”となった場所も。 山口杏奈 記者 「こちらのスキー場はきょうから営業を再開したということで、積もりたてのさらさらの雪でスキーを楽しむことができます」 兵庫県豊岡市にあるスキー場「アップかんなべ」。雪不足のため、今月6日から9日まで営業を休止していましたが、雪が積もったおかげで、きょうから一部エリアで営業を再開しました。 スキー客 「やっと積もってね、たくさん積もったので、いい雪だと思います。これでしばらくいい雪楽しめそうかなと…」 雪の影響で相次ぐのは車のトラブルです。 JAF兵庫支部 佐々木貴規 隊員 「いま和田山の方で、凍結のスタック。脱輪していますね」 ロードサービスを提供するJAFの隊員が向かったのは兵庫県朝来市。 現場に到着すると、車体右側が大きく傾いた車が…。 JAFの隊員 「アスファルトと農道の境界線がわからなくなってしまって落ちてしまった」 運転していた男性 「そこがうちの畑なので、たいがい通ってるから行けるかなと思って…」 雪で道路の境界線が見えず、畑の溝に落ちてしまったタイヤ。車体の一部にベルトをかけて、ゆっくりと引き上げていきます。 JAFの隊員 「滑るね…」 作業開始から15分、無事に引き上げられました。 運転していた男性 「良かった…。人とか自転車を巻き込まなかったのが、おらんかったのが幸い。慣れた道でも向こう側(広い道路)を通行したほうが良かった。ごめんよ」 JAFによると、10日、兵庫県内では午後2時50分時点で、278件の出動がありました。 普段の2倍に迫るペースだということで、雪の影響で依頼が殺到しているということです。 JAF兵庫支部 佐々木貴規 隊員 「まずは『急』のつく動作を抑えていただきたい。急発進・急ブレーキ・急ハンドル、この3つを抑えるだけで安全に走行できる」 あすも北部を中心に雪となる見込みで、引き続き路面の凍結や交通機関への影響に注意が必要です。