【自動車】坪井翔が初のSフォーミュラ年間王者!山本尚貴は感謝感涙のラストラン
<スーパーフォーミュラ最終戦>◇決勝◇10日◇鈴鹿サーキット 坪井翔(29)が2位でゴールし、自身初のドライバーズタイトルを獲得した。坪井とタイトルを争っていた牧野任祐(27)は8位で、逆転戴冠はならなかった。 坪井はレース後のインタビューで開口一番「ありがとうございます! 日本一取ったぞ!」と喜びを爆発させた。だが、その後は「6シーズン目。本当に長かった。この2週間ぐらい生きた心地がしなくて、ずっとスーパーフォーミュラのことばかり考えていた」と、つらかった思いを吐露した。 加えて、坪井は「最終戦まで牧野選手はチャンピオンを争ってくれたし、野尻選手も常に強い走りをしてくれた。ライバルがいたからこそ強くなれたし、成長してここにたどり着けた」と、戦友たちの存在に感謝。 今季トムスに移籍した坪井は「チームが僕の力を信じて精いっぱいやってくれた。ミスなく最高の仕事をしてくれた結果がチャンピオン獲得につながった。送り出してくれたセルモに対しても恩返ししたかった。両チームへ結果で貢献できて、本当によかった」と、チームと古巣への感謝も口にした。 太田格之進(25)が前日の第8戦に続き2連勝した。太田と牧野が所属するダンデライアンはチームタイトルを獲得した。 太田はレース後のインタビューに「いや、もう出来過ぎですね。(チーム代表の)村岡さんから何もらえるのか楽しみです(笑い)」と口も滑らか。さらに「今年いろいろありましたけど、最後、勝って終わりたかったんで、2連勝して終わることができて最高の気持ちです」と喜んだ。 今回がスーパーフォーミュララストレースとなった山本尚貴(36)は6位。フィニッシュ後の周回では「中嶋さんのところで終われて、よかったです」と、中嶋悟総監督に感謝した。マシンを止めてからもすぐには車から降りようとせず、フォーミュラマシンとの別れを惜しんでいるようだった。 そして、山本は涙声で「チームの皆さん、ホンダの皆さん、スポンサーの皆さん、本当にありがとうございました。最高に幸せな15年間でした。ファンの皆さまも最後まで応援してくれてありがとうございました」と、国内トップフォーミュラでの15年間を支えてくれた各方面に感謝していた。 ※動画はJRP提供