岸田前首相の強運ぶり 「高市氏の“異論”が不愉快だった」
解散総選挙で自公は現状維持も
岸田派は派閥解散前には党内で4番目の勢力で影響力を行使するには心もとないとの指摘もあったわけだが……。 「自らサプライズ風に解散を宣言した派閥ではありますが、今回の総裁選で旧岸田派は一致結束して動いていました。党内基盤が極めて弱い2人が決選投票に残ったことで、キャスティングボードを握ることができたのもラッキーでした。キングメーカーというのは結果的にそうなることはあっても自ら望んでなるということはないわけですが、今回の岸田氏は珍しく望み通りにその座に収まったケースだという印象がありますね。政策をある程度受け継ぐとされる石破氏の政権運営次第では、自らの果たした役割や実現した政策にあらためて光が当たり、評価されるとの狙いもあるのでしょう」(同) 近く行われる解散総選挙で自公は現状維持も想定されているという。首相としては無念の退陣を強いられた岸田氏は、新キングメーカーとして幸先のよいスタートを切ることができるだろうか。 デイリー新潮編集部
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