【大阪・関西万博】宿泊補助を付けても和歌山県南部の小中学校の参加希望増えず
「大阪・関西万博」に和歌山県内の小・中学生を招待する事業を行っている和歌山県によりますと、入場料とバス代の補助に1泊分の宿泊費補助を付け加えても、日帰りが難しい県中部の御坊市より南の地域の学校から宿泊を伴う万博参加の希望が増えていないことがわかったということです。 県では、県内の小・中学生の教育旅行の機会を活用し、大阪・関西万博を体験させる事業として、全員の入場券とバス代を補助する予算を確保しています。 ただ、大阪から遠い御坊市より南の地域では、日帰り旅行が難しいことなどが要因で参加を希望する学校の数が少なかったことから、県では1泊分の宿泊補助も加えることを提示して、改めて県中部と南部の学校にアンケートを行いましたが、回答のあった74の小・中学校いずれも、宿泊を伴う形での参加希望はなかったということです。 和歌山県の岸本周平知事は、11月11日の定例記者会見で「1泊2日の教育旅行について、既に万博以外の場所へ出かける計画を立てている学校が多いことや、あらたな学校側の負担が増えることなどが要因とみられる」と報告しました。