日本の政治に「経済政策」などというものはない
このレース選択もすばらしく、アイルランドは日本調教馬に合った固めのサーフェス(馬場)の芝コースであり、また同レースは英国チャンピオンズステークスほどではないが、欧州でとくに生産界にとっては重要視されているレースで、ここを勝つことは価値を上げることになる。 オーナーがサイバーエージェント社長の(いやあの『ウマ娘』の、と言ったほうがいいか)藤田晋氏で、見る目もあり、金も心も余裕がある、かつプロ級の麻雀師、ギャンブラーという、この希代のオーナーに恵まれ、いろいろと挑戦できるのはすばらしい。好循環が起き始めているから、JRAはこれを大きくしていってほしい。このレースはJRAでも馬券が発売されるので、それもすばらしい。
最後に、日本の週末のレースでは、中京競馬場で行われる産経賞セントウルステークス(8日の第11レース、芝コース、距離1200メートル)。アサカラキングを狙ってみたい。単勝。 ※ 次回の筆者はかんべえ(吉崎達彦)さんで、掲載は9月14日(土)の予定です。当記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています
小幡 績 :慶応義塾大学大学院教授