【高校生1401名に調査】Instagramは人格とフォロワーでアカウントを切り替え、6アカウントを使う高校生も
スタディプラス株式会社のStudyplusトレンド研究所は、学習管理アプリ「Studyplus」で高校生を対象に「SNSに関する調査」を実施し、その結果を発表した。InstagramはほかのSNSより月に1回以上投稿するユーザーの割合が高いことなどがわかった。 【画像】Instagramの利用傾向に関するトピックス 調査は2024年7月22日から7月26日に実施し、1401名の高校生から回答を得た。内訳は1年生が279名、2年生が346名、3年生が776名。各SNSの利用状況では、家族や友人との連絡でLINEを利用する頻度が最も高く、次いでInstagramの利用頻度が高い。 Instagramの利用頻度について「週1回以上」「月に1回以上」という項目でXやTikTokと比較したところ、Instaramはほかの2つよりも頻度が高くなっている。また、Instagramの複数アカウント利用については、2個が最も多く、鍵(非公開)アカウント数も2個が最も多い。 同社は、Instagramで合計6つのアカウントを使い分けている高校生を取材し、「3つの人格とフォロワーとの親密度」でアカウントを変える例をまとめている。 Instagramの利用状況では、高校生の29.4%が週に1~3個のアカウントをフォローし、67%が「新しくフォローすることはほぼない」と回答している。 1週間でやりとりするDMの人数については、40.4%が1~3人、14.9%が4~7人と回答したものの、「DMではほとんどやりとりしない」という回答も39.1%に達している。 また、初対面の相手とのコミュニケーションにおける設問では、43.3%が「DMでやりとりをはじめることはない」と回答したものの、半年に1回程度が23.2%、3カ月に1回程度が15%となり、多くはないものの、3カ月から半年の間に約4割が初対面の人とDMでやりとりを開始していることがわかる。 さらにInstagramのDMをきっかけとして、初対面の相手と会う頻度を聞くと、84.4%が「実際に会うことはない」と答えたが、8.8%は「1年に1回程度」と回答した。 一方、Instagramの投稿時間に関する設問では、「ほぼ投稿はしない」の40.2%を除くと「~5分程度」が24.5%と最も多く、次いで「~10分程度」が18.9%という結果となった。 自分をフォローしている人をフォロワーから外す「フォロワーの整理」については、51.2%が「整理することはない」と回答したが、14.9%は「~1年に1回程度」、13.4%は「~半年に1回程度」と回答している。また、自分が過去に投稿したメッセージについて、整理(削除)すると回答した5人に2人は年に1回以上、10人に1人は月に1回以上投稿を整理していることがわかる。 複数アカウントにおける「キャラクター設定」に関する設問では、全体の約3割が何らかのキャラクターを設定し、8.4%が「必ず設定に沿っている」、19.7%が「だいたいの投稿は設定に沿っている」と回答した。 同社は、Instagramは多くの高校生にとって重要な「社会」であり、「たくさんの人とつながりたいが、周りに迷惑をかけず、自分の世界を守りたい」という強い自意識が反映され、繊細で複雑なものになっているとまとめている。
こどもとIT,正田拓也