対局は佳境に…夢の「八冠」達成なるか? “ミスをしない男”藤井七冠 プライベートでも“仲良し”の永瀬王座とは… 【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
11日夕方、将棋の藤井聡太七冠(21)が勝てば「八大タイトル独占」という対局が行われています。いまだ将棋界で誰も達成したことのない「八冠」です。 運命の一戦は、この日の午前9時に始まりました。対局が始まる15分前、永瀬拓矢王座(31)が待つ対局室に、挑戦者の藤井七冠が一礼して入りました。将棋の「王座戦五番勝負」の第4局は、京都市のウェスティン都ホテルで行われています。 持ち時間はそれぞれ5時間。勝負は、夜には決まる見通しです。将棋ファンのみならずとも、目が離せない対局といえます。 ●「八冠」どれだけすごい? ●「ミスしない男」とは? 以上のポイントを中心に詳しく解説します。
■どれだけすごい? 藤井七冠の「八冠」への道
現在、将棋界に8つのタイトルがあります。藤井さんが獲得する直前のタイトルホルダーとして、渡辺明さん、木村一基さん、豊島将之さんと、並み居る強豪たちが待ち構えていたところに…
藤井さんがまず「棋聖」を、史上初・史上最年少の17歳11か月で獲得します。続いて18歳で「王位」、19歳で「叡王」「竜王」「王将」を獲得しました。 そして20歳のときに「棋王」。さらに20歳で「名人」の称号を史上最年少で獲得して、これで「七冠」となりました。残るは、永瀬拓矢さんが持つ「王座」のみとなっています。
■8つのタイトル独占なら史上初、歴史的な瞬間に…
ちなみに、将棋界のタイトル独占の記録を見てみると、1996年に当時25歳の羽生善治さんが「七冠」の快挙を達成し、非常に大きなニュースとなりました。当時は「叡王」のタイトルがなく七冠で独占でした。 藤井さんが初めて「八冠」を独占すれば、それは史上初、歴史的な瞬間になります。
■王座戦「五番勝負」とは? タイトル奪取まであと1勝に迫る
将棋界のタイトルでは竜王戦や名人戦が「七番勝負」「2日間で1局」の“長期決戦”です。一方、この王座戦は“短期決戦”と言われている「五番勝負」で「1日1局」、その日のうちに勝敗が決まります。 五番勝負ですから「3勝で勝利」ですが、ここまで第1局は永瀬王座が勝ち、第2局と第3局は藤井七冠が取り返して、藤井七冠は2勝1敗です。タイトル奪取までは、あと1勝に迫っている状況です。