美ら海水族館に恒例「干支水槽」 琉球列島の「ウミヘビ」テーマに
沖縄美ら海水族館(本部町)に1月1日、冬季限定水槽「干支水槽」が登場した。(やんばる経済新聞) 【写真】ウミヘビ標本の展示も 「干支水槽」は2004(平成16)年から行われている恒例企画。冬休みイベントの一環として、今年は干支の「巳(ヘビ)」にちなみ、ウミヘビに注目した展示を行う。 同展では、生体と標本でウミヘビを展示。水槽では「エラブウミヘビ」を7個体展示するほか、標本では「エラブウミヘビ」「セグロウミヘビ」「ヒロオウミヘビ」「クロガシラウミヘビ」など7種類を展示。脱皮殻やパネル展示を通して、琉球列島でのウミヘビの生態を紹介する。 同館を運営する沖縄美ら海水族館飼育担当の東地拓生さんは「脱皮をするヘビは『復活と再生』を連想させ、縁起が良いとされている。ウミヘビは琉球王国時代から食材としても沖縄の人々に親しまれてきた生物だが、一方で食用としてなどでの乱獲が懸念されており、現在では環境省レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。琉球列島はウミヘビ類の生息北限とされ、世界で確認されている60種以上のうち、9種がこの地域に生息している。それぞれの種類で繁殖方法や捕食方法が異なり、とてもおもしろい生物。多様なウミヘビを知ってもらえたら」と語る。 展示は1月31日まで。
みんなの経済新聞ネットワーク