ルーマニア議会選、与党が第1党維持へ 極右も大躍進
【AFP=時事】ルーマニアで1日に投開票された上下両院選で、親欧州派の与党・社会民主党(PSD)が第1党の座を維持する見通しとなった。同日夜、開票率85%の段階で、PSDの得票率は23.5%。極右勢力も大躍進を遂げ、政局混乱に陥っている同国で不確実性が一段と強まる結果となった。 【写真】共産主義時代に収監されていた刑務所を訪れたルーマニアの元受刑者 極右政党全体の合計得票率は30%に達し、2020年の前回選挙時の10%未満から大幅に拡大した。 投票率は52%を超え、20年ぶりの高水準を記録した。 ルーマニアでは、先月24日に行われた大統領選第1回投票の再集計を最高裁が命令。議会選はそうした政治的混乱の中での実施となった。 第1回投票では、知名度の低かった親ロシア派の極右候補、カリン・ジョルジェスク氏が勝利した。決選投票は8日に予定されている。 極右の予想外の躍進は、北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)の加盟国であり、ウクライナと国境を接するルーマニアの外交政策の転換を示すものとなる可能性があるとして、西側諸国は注視している。【翻訳編集】 AFPBB News