梅雨の今こそ、部屋が華やぐ造花を飾ってみよう。
バラの造花を閉じ込めた倉俣史朗氏の傑作チェア「ミス・ブランチ」を世田谷美術館の展示で見て以来、造花の熱が上昇。ガーデニングが楽しみにくい梅雨の今こそ探してみると、オブジェクトとして飾ってみたい国内外の作家モノがたくさんあった。もしかして、造花のニュー・ウェイヴ到来中?! ワンテーマ・オブジェクト
1. Unknown plant
国内外で活躍中のプロスケートボーダー・熊谷一聖さんが手掛ける、デッキの廃材を用いたアート作品。手作業で丁寧に削り出された温かみのあるフォルムはもちろん、枝の部分に見られるような積層を活かすスタイルが個性的! H320mm。
2. ワイヤープランツ
壁に映し出された影まで美しい、ニューヨーク拠点の作家・Laneさんのワイヤープランツ。溶接をはじめ、全工程を手作業で行っているゆえエッジのないフォルムが特徴で、一つあれば部屋がグンと彩られるに違いない。W300×H360mm。
3. 江上秋花さんのサボテン
ファンシーなこちらは、テキスタイル作家の江上秋花さんがジーンズをベースに、さまざまな生地を刺繍して形作られるサボテン。糸の繊細さと、抽象的フォルムの大胆さの対比から生まれる表情が魅力的。W230×H330mm。
4. ガーデン・オブ・アニエス
オランダのデザインスタジオ〈スタジオ・ルーフ〉の逸品は、厚みのあるリサイクル・カードボードを自力で組み立て完成させるプレイフルな設計。その日の気分でラインナップを変えられる自由度も良い。H400mm。
5. フリの十字架
ペルーのJuli(フリ)という小さな町でブリキを素材に作られている工芸品。現地では魔除けとして屋根に飾られているけれど、雷による停電の恐れから需要が衰退し、今では職人が1人だけになったとか。部屋なら心配なし。W180×H300mm。
6. 〈新工芸舎〉の象花
ギリギリの薄さや細さをあえて狙うことで動きのある表情や個体差を演出したという、3Dプリンティングで造られたユニークなプロダクト。爽やかすぎて、そよ風がなびいてると錯覚してしまいそうなるのは僕だけか? H150mm。
7. 山崎悠人さんのスカルプチャー
植物をモチーフにした作風で知られている山崎悠人さんの木彫品は、鉢に植えられた姿そのままに掘り出されていて新鮮! 奇をてらっていない自然な佇まいだから、置き場所を選ばず、スッと部屋に馴染みそうだ。