【海外で日本のお茶がブームに!】緑茶や抹茶で体重が減るという噂は本当なの?海外専門家の見解とは
緑茶を飲むのは昔からダイエットの秘訣とされてきた。でも、そう言われるだけの効果は実際にあるのだろうか? 緑茶で体重が減るという主張の根拠は、緑茶に含まれるカテキンとカフェインが代謝を促進することにある。米国食品栄養学アカデミーのスポークスパーソンでブリガム・アンド・ウィメンズ病院代謝・肥満外科の肥満治療栄養士、メリッサ・マジュムダール氏によれば、カフェインと緑茶を組み合わせると脂肪の酸化が促進される。つまり、エネルギー代謝が上がる(カロリーの燃焼量が増える)そう。 【写真】世界的に日本茶ブーム! 気になる減量効果は? ※この記事はアメリカ版ウィメンズへルスからの翻訳をもとに、日本版ウィメンズヘルスが編集して掲載しています。
緑茶のダイエット効果に関する研究結果は?
しかし、マジュムダール氏によると、科学者たちは緑茶を飲むと体重が減るという説に確信を持っていない。科学専門誌『Molecules』が掲載した2021年のレビュー論文によると、1日4杯の緑茶を飲んだ参加者の体重が8週間で約2.2kg減ったという報告がある一方で、緑茶が減量につながることをまったく証明できなかった研究も少なくない。マジュムダール氏いわく抹茶は、少し体重を減らすのに役立つかもしれないけれど、実際に減る体重の量は、たぶん自分でも気付かないくらい少ない。
気をつけるべき、緑茶製品を選ぶポイントは?
砂糖やクリームが入っているとカロリーの摂取量が増えるため、緑茶の(わずかな)ダイエット効果が打ち消されてしまう。購入する緑茶商品の原材料にも注意して。「茶葉の品質や不必要な添加物の数は、商品によって異なる可能性があります」と話すグラスマン氏は、天然の原材料のみを使用しており、人工の保存料を含まないメーカーのものを購入するよう勧めている。そして、自分で緑茶を淹れる場合は鮮度に注目。グラスマン氏いわく茶葉やティーバッグは、6カ月以内に消費しないと、緑茶の抗酸化作用が弱まってしまうそう。 結論、緑茶は一般的に安全な飲み物で、緑茶が好きなら遠慮なく飲んでOK。でも、1つ覚えておいてほしいのは、緑茶がカフェイン飲料であるということ。240mlの緑茶には約25mgのカフェインが含まれている。米国食品医薬品局はカフェインの摂取量を1日400mgまでに抑えるよう勧めているので、緑茶の分もカウントするのを忘れずに。