鹿児島で暗文土師器、初確認 「ヤマト政権」つながりも
鹿児島県指宿市の尾長谷迫遺跡で、畿内地方で生産された土器の影響を受けた「暗文土師器」と呼ばれる土器が見つかった。同市教育委員会によると、県内での発見は初めて。最南端が宮崎県から延び、専門家は「隼人と呼ばれる勢力が強かった当時の鹿児島と、ヤマト政権とのつながりを解明する鍵となる可能性がある」としている。 見つかった暗文土師器は直径17.1センチ、高さ6.4センチ。金属製の器のような光沢を表現した放射状の線が施されていた。飛鳥時代から畿内地方で生産された「畿内産土師器」を模倣し、7世紀中ごろに作られたものとみられる。 2021年度の調査で発見された。