「騒音」の許容時間は?…原因は生活の中にあり!「難聴」を進行させる悪習慣と予防法
睡眠中に難聴が進行!?原因は「睡眠時無呼吸症候群」
睡眠時無呼吸症候群とは、主に空気の通り道である気道が塞がってしまい、平均して1時間に5回以上、睡眠中に10秒以上息が止まる状態の事。呼吸が止まると低酸素状態になるため、自律神経の乱れにつながるそうです。内耳の中は一定量のリンパ液で満たされていますが、自律神経が乱れると内耳のリンパ液が過剰に溜まってしまいます。すると、内耳全体がむくみ、有毛細胞が脳に電気信号を伝えにくくなってしまうのだとか。そのため、いびきや無呼吸の兆候がある方は早めに検査を受けましょう。
難聴を進行させる生活習慣「カフェイン」
先生によると、1日1杯程度なら問題ないそうですが、カフェインを摂ると有毛細胞が過剰に興奮し耳鳴りを助長させるとの事。オススメは、リラックス効果のあるノンカフェインのコーヒーやハーブティだそうです。
空いた時間にできる難聴予防
難聴を予防するには、適度な運動やカロリー制限を心がける事が大事だそうです。また、空いた時間にマッサージをするのもオススメ。後頭部の髪の生え際、そこから少し下のくぼみの外側に「天柱」というツボがあります。そのツボを1日3回程度、約10秒マッサージすると有毛細胞への血流が良くなり、血流障害を予防する効果が期待できるそうです。
聞こえだけではない 「補聴器」の重要性
すでに難聴が進行している場合は、補聴器を試す事が大事だそうです。補聴器で聞こえを補うと、コミュニケーションが円滑に行えるようになり、認知症リスクの低下が期待できるのだとか。「大きい」などのイメージで敬遠されがちですが、今の補聴器はかなり小さく、軽いものもあるそうなので、検査を受けて必要な方は試してみましょう。
聞き取りやすい話し方を練習できるアプリ
難聴の人への話し方をトレーニングするために開発されたアプリがあります。それが「想いやりトーク」(無料アプリ)。耳の遠い高齢者がどのように聞こえ、どう話せば聞き取りやすいかを学び・練習できるそうです。
年齢・性別は関係なし!突然襲ってくる「突発性難聴」
その名の通り、ある日突然発症する「突発性難聴」。芸能界でも発症した人が多数おり、年齢や性別など関係なく誰にでもなる身近な病気だそうです。 <突発性難聴の原因> 突発性難聴は、通常V字型に並んでいる有毛細胞が、倒れたり絡まったりする事で急速に衰え難聴につながってしまうといいます。その原因として多いのが、風邪などの「ウイルス」や「アレルギー」「ストレス」だそうです。 <突発性難聴の治療法> 突発性難聴になった際は「鼓室内注入」という治療法があるそうです。鼓室内注入とは、鼓膜に特殊な針を刺して直接内耳に薬を注入するという治療法(※自治体によって保険適用外の場合もあります)。治療により、約6割の人に改善が見込めると言われています。しかし、重度の場合は治療しても聴力が戻らない事があるのだとか。そのため、聴力を守るには一刻も早く気付いて病院に行くことが重要。先生によると、ゴールデンタイムは発症から72時間(3日以内)。2週間以上過ぎると改善率が低いと言われているそうです。 <突発性難聴の兆候> 突発性難聴の兆候は下記の通り。少しでも違和感を感じたら耳鼻科を受診しましょう。 ・耳が突然聞こえにくくなった ・片耳だけこもる感じがする(閉塞感) ・片耳だけ耳鳴りがする ・音が二重に聞こえる(響く) ・めまいがする ・気圧がかかったような違和感がある (2024年9月8日(日)放送 CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』より)
CBCテレビ