豪雨で被災したJR肥薩線 復旧に向けた課題の「利用者増加」素案を示す
KKT熊本県民テレビ
熊本豪雨で被災したJR肥薩線の復旧に向けて、2日に開かれた沿線自治体でつくるJR肥薩線再生協議会で、利用者の促進などに関する素案が示されました。
JR肥薩線は、熊本豪雨の影響で八代と鹿児島の吉松間の86.8キロが運休しています。今年4月、八代・人吉間の51.8キロについて、JR九州と国、熊本県は鉄道での復旧を基本合意し、今年度中の最終合意を目指しています。一方で、日常や観光での利用者をいかに増加させるかが大きな課題となっています。
2日の協議会には、会長を務める亀崎直隆副知事や沿線の市町村長らが出席し、復旧に向けた素案が示されました。素案には、県や沿線の12市町村の職員は 肥薩線を積極的に利用することや、住民に対し運賃の助成を行うなど日常利用を促すとしています。また、人吉駅周辺の整備を進め、観光客を呼びこむことなどを盛り込んでいます。
■JR肥薩線再生協議会会長 亀崎直隆副知事 「地元の皆様の機運醸成を図りながら、その利活用に向けて、我々が率先して取り組んでいくことが大事だと思っている」 再生協議会では、JR九州、国、熊本県でつくる検討会の意見を踏まえた上で、最終合意を目指す今年度中に最終的な案をまとめる方針です。