高野山でお盆恒例ろうそくまつり 10万本の明かり参道埋め尽くす
世界遺産の霊場・高野山(和歌山県高野町)の奥の院で13日夜、お盆恒例の「ろうそくまつり」が開かれ、参拝客らがともした約10万本のろうそくの火で約2キロ続く石畳の参道が埋め尽くされた。 奥の院は樹齢数百年の杉の巨木がそびえ、20万基を超える墓石、慰霊碑が並ぶ高野山最大の聖地とされる。午後6時ごろから参道各所で長さ約15センチのろうそくを配布。参拝者が参道の両脇に設置された燭台に立てて火をともし、先祖の霊に手を合わせた。 家族で訪れた堺市の主婦西村真実子さん(37)は「子どもたちの記憶に残ると思う」と話した。コロナ禍で中止や規模縮小が続いたが、50回目の今年は通常開催となった。