消滅するモデルが気になる! モータージャーナリスト、九島辰也が「いま身銭を切ってでも欲しいクルマ20台」のランキング 1位はイタリアのあのスポーツカー
消滅する前に買っておきたい!
雑誌『エンジン』の大人気企画、「ENGINE HOT 100」。オリンピックイヤーの今年は「新時代のトップランナー」というテーマもプラスして、34人のモータージャーナリストのHOT100委員が「今身銭を切ってでも欲しいクルマ」を選んだ。まずはその委員たちが選んだ2024年の「マイHOT20」を公表する。モータージャーナリストの九島辰也さんが選んだいま欲しい20台はこれだ! 【写真23枚】モータージャーナリストの九島辰也さんが選んだ身銭を切ってでも買いたい20台のランキングを写真で見る ◆自動車「ゆく年くる年」 すごい勢いで電動化が進んでいる。2025年にジャガーは全モデルをBEVにランドローバーも2036年にゼロエミッションを公言している。ポルシェは2030年に新車の80%をBEVにするそうだ。それを鑑みると、「ゆく年くる年」のように象徴的新世代モデルとそれにより消滅するモデルが気になる。今回はそんなモデルを中心に今欲しいクルマを選んだ。 ◆20位 マツダ・ロードスター(RF含む) 電動化の噂が絶えないモデルの一つ。このサイズ感からするとBEVは考えられるがそこはマツダ次第。もしBEVを発表すればNDの価値は爆上がりだろう。 ◆19位 キャデラックXT6 隠れた名車的存在。エスカレードの陰に隠れるがデザインも使い勝手もかなりグッド。このモーターを持たないV6自然吸気エンジンも寿命は短いかも。 ◆18位 ボルボEX30 早くから電動化を宣言しているボルボの最新BEVは実によくできている。走り、使い勝手に文句なし。センスの良さは◎。新世代のスタートモデル。 ◆17位 プジョー208(e含む) 現行ラインナップで彼らの得意技“猫脚”が一番明確に感じられるのがコレ。正直e-208よリも208GTかな。ホットハッチの醍醐味を知る人にはたまらん。 ◆16位 ルノー・ルーテシア このクルマのセールスポイントはハンドリング。交差点を曲がるだけで運転が楽しくなる。バッテリーを積んだらこの軽快さは再現できるのだろうか。 ◆15位 アルファ・ロメオ・ジュリア(全て) 注目はクアドリフォリオ。510psの2.9リッターV6ツインターボもいずれモーターの力にとって代わられることだろう。ブリッピング音は忘れられない。 ◆14位 シボレー・カマロ(コンバーチブル、SS含む) 電動化の波で淘汰され消えてしまうモデル。6.2リッターV8のSSはもはや歴史に残る一台。大排気量アメリカンV8 OHVの味がこれ。グッドバイ! ◆13位 トヨタ・ランドクルーザー250 ランクルファミリーのそれぞれのキャラクターを明確にする役目を果たしたモデル。カッコよくて実力も十分。推しは丸型ヘッドライト仕様だ。 ◆12位 ジープ・グラディエーター このクルマを持てる人はスーパーカーオーナーぐらい限られるだろうが、その価値は十分ある。ルビコンベースはもっともタフな四駆と言いたい。 ◆11位 メルセデス・ベンツEクラス(全て) 「すべてのクルマのベンチマークはいまもここにある」と思わせる仕上がり。コンサバなマーケットに合わせながらその進化は素晴らしい! ◆10位 BMW 8シリーズ(全て) 6シリーズからの流れを汲むこのモデルはある意味王道。BMWらしいデザインと雰囲気を持つ。V8ツインターボエンジンのパワーはクセになる。 ◆9位 フェラーリ296GTB(GTS含む) SF90に続く市販型プラグインハイブリッドの味はまんまフェラーリ。V6+モーターが新時代を感じさせながら、オーセンティックなデザインが魅力。 ◆8位 ベントレー・コンチネンタルGT(コンバーチブル含む全て) すでに製造終了を発表しているW12とV8エンジンを積む2ドアのグランドツアラーはセレブならずとも手に入れたくなるシリーズ。憧れの大人グルマ。 ◆7位 ジャガーFタイプ 電動化の波で消滅する現代ジャガーを代表するモデル。75周年を記念に製造されるFタイプが内燃機関最後となるらしい。R75クーペは保存すべき一台。 ◆6位 三菱トライトン ハイラックスの作ったピックアップトラックのマーケットに勝負できるスペックで登場。オフロード走行は体験済み。見た目の迫力と合わせワクワクする。 ◆5位 ランドローバー・ディフェンダー(全て) 130が登場したりV8エンジンが追加されたりと魅力倍増のディフェンダー。正解は130のOutboundかな。ギアをたくさん積んで遠くに行けるのが基本。 ◆4位 トヨタ・ランドクルーザー70 3回目の蘇りとなったナナマル。今回は2.8リッターディーゼルターボ+6速ATと扱いやすくなった。ディーラーに買いに行ったけど秒で撃沈。 ◆3位 ミニ・クーパー(EV含む)※新型 最新のデジタルプラットフォームをどう個性的に使うかの課題を見事に具現化した。“EXPERIENCE”という新たなモード選択はミニらしい進化だと思う。試乗したBEVのクーパーSEの走りも秀逸。ガソリン車同様の軽快なハンドリングが◎。 ◆2位 ポルシェ911ダカール まさに911界の異端児。959や953はあるにせよあちらはラリーカーだからね。それが市販車メインで現代の技術で生まれたのだから注目しないわけにはいかない。これまで993、996、997型に乗ってきたが、こんな911を待っていた気がする。 ◆1位 マセラティ・グラントゥーリズモ(カブリオ除く全て) MC20から始まった新世代マセラティを象徴するモデル。デザイン、パワーソースすべてがそうだ。しかもBEV版フォルゴレがこのあと待ち構えている。とはいえ本音はただただカッコよさにキュン。こんなクルマをガレージにしまいたい。 (ENGINE2024年9・10月号)
ENGINE編集部
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