戦車に神主も登場!「鉄馬」は九州ライダーのお祭りだ!……〈多事走論〉from Nom
クラス分けにあるように、基本は70~80年代に生産された旧車がメインなのですが、異彩を放っていたのがカワサキ・Z900RS。これは、今回もアイアンスポーツエキスパートクラスに参戦して、森脇尚護選手のライディングで見事に優勝を飾ったモリワキの影響が多いのだと言います。 大人気モデルとなったZ900RSですが、発売当初はドレスアップパーツが主体だったところ、モリワキがレース用パーツも用意して自らも参戦したのがひとつのきっかけとなって参戦者が増加。今回も19台がエントリーする、一大クラスになっています。 ──4in2in1タイプの新型マフラー・BLADEの開発テストも兼ねて参戦した森脇尚護社長。スタートで出遅れたが、激しく追い上げて見事優勝を飾った。
また、当日はZ900RS九州 Ownersのメンバーによるミーティングも開催され、100台近いZ900RS&CaféがHSR九州に集っていました。 面白かったのは、筆者がパドックで取材しているとホンダ関係者数人に遭遇(HSR九州は本田技研熊本製作所に隣接しています)したこと。 鉄馬が非常に盛り上がっているという話を聞いて見に来たとのことでしたが、カワサキのZ900RSが大挙して来場している姿(しかも自分たちのテリトリーに!)を見てどう思ったか聞くと、大型車の開発を担当しているエンジニアの方は「やっぱり悔しいですよ。あと2年、待ってください」とのこと。 残念ながらいまのホンダには、Z900RSのように大勢のライダーを惹きつける大型スポーツモデルが存在していないのは事実で、当然、そういうモデルの待望論も内外から出ているのでしょう。 ホンダからも大人が楽しめ、レースもできるようなモデルが登場することを期待しますが、何より、このように他メーカーのエンジニアを刺激するようなモデルのオーナーたちもがたくさん集う鉄馬は、九州ライダーたちの一大ムーブメントとして熱さを放ち続けて欲しいと思いました。 ──パドックではZ900RS九州 Ownersのミーティングが開催され、100台近くのZが集合。昼休みには本コースでパレードランも行われた。 ※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
●文:Nom(埜邑博道) ●写真::minami、Nom ●取材協力:鉄馬実行委員会、HSR九州
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