上半期のヒット家電のキーワードは、ずばり“コードレス＆シーンレス”

今年の上半期に世の中で大ヒットした商品の中から、「価格以上の価値を持つモノ」だけを厳選。今回のテーマは「家電」。上半期のヒット家電は、ずばり“コードレス＆シーンレス”がキーワード。シーンを選ばず使える万能家電が、今の暮らしにフィット。お手頃価格で手に取りやすいところもヒットの要因です。万能アイテムの中から識者が推す家電3選を紹介していきます。 ⇒【写真】「2024年上半期ヒットモノ大賞」プロが徹底解説する“万能すぎる推し家電・ギア”の詳しい画像を見る（全17枚）

2024年上半期の家電業界は？

教えてくれた人 家電ライター／田中真紀子 消費者目線で分析した家電レビューがわかりやすいと評判。雑誌やウェブに執筆し、テレビやラジオにも多数出演。 ここ数年、よく耳にするのが「メリハリ消費」という言葉。ハイエンドモデルは高すぎるし、安すぎるものはクオリティが不安。そこで求められているのが、その中間となるミドル価格帯のモデルだ。特に家電はその流れが顕著で、値ごろ感のあるミドル価格帯の需要が高まっている。 今回、家電ライターの田中さんが選んだ3つのアイテムも、まさにミドル価格帯のものばかり。手に取りやすい価格でいて、充分なパフォーマンスを発揮する、まさに痒い所に手が届くアイテムだ。なかでも田中さんが注目したのは、コードレスでシーンを選ばず使えるもの。 「2024年の上半期は、場所を問わずどこでも使えるAnywhereなアイテムが多く登場しました。従来はコード付きが当たり前で、そのまま使用していましたが、使用できる場所が限定されるため不自由さを感じる面もどこかありました。 そういった不便さから解放されるコードレスのアイテムは、シーンを問わず使えるのが魅力。その背景には、バッテリーの小型化や軽量化などの技術向上があると考えられます。今後ますます便利に使えるユニークな家電が増えそうですね」 使う場所を選ばないコードレスなアイテムは、自分らしく自由な発想で暮らしに取り入れられるのもいい。家の中はもちろん、職場やキャンプ、ビーチなどの屋外でとシーンレスで活躍し、暮らしの新定番になりそうだ。