住宅ローンの返済を始めたばかりなのに夫が転勤になりました。子どももまだ小さいので、家族でついて行き、新居を賃貸に出しても問題ないですか?
念願のマイホームを購入したのに、突然転勤の辞令が! そんなとき、「子どももまだ小さいし、家族みんなで引っ越して、数年後、転勤から戻ったときにはマイホームに住めるようにしたい。でも住宅ローンと引っ越し先の家賃を両方払うのは厳しいから、できればマイホームを賃貸に出しておきたい」と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。 そこで今回は、住宅ローン返済中に新居を賃貸に出すことはできるのか、どのような問題があるのかについて考えていきます。
住宅ローン返済中に賃貸は基本的にはNG
転勤が頻繁にある人であれば、自宅を購入することよりも、転勤になってもすぐ引っ越しができるように賃貸住宅を借りることを選ぶでしょう。しかし、基本的に転勤がない人であれば、賃貸に住むよりマイホームを持ちたいと考えるのではないでしょうか。よく「自分の城を持つ」という表現を耳にするように、マイホーム購入に憧れを持つ人は多いと思われます。 しかし時には、念願のマイホームを購入し、住宅ローンの支払いが始まったばかりなのに、転勤が決まってしまった! ということもあるかもしれません。 転勤から戻ってきたときに住めるよう、マイホームを手放さなかった場合、住宅ローンを返済しながら転勤先の家賃も支払うことになるため、負担が増してしまいます。 家賃補助を受けられるケースもあるかと思われますが、支給額が単身で住む程度や家賃の足し程度ということも多く、家族で住むとなるとそれなりの家賃を払わなくてはならない場合もあります。 そんなとき、マイホームを賃貸に出せば負担が減るのでは? と考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、住宅ローンは借り入れた人とその家族が住むときに借りることができるローンのため、賃貸に出した場合は基本的に契約違反に当たり、契約解除となってしまう可能性があります。 それでは、住宅ローン返済中にマイホームを賃貸に出すことは、絶対に不可能なのでしょうか?