試験本番「全科目でいい結果出す」は危険すぎる訳。緊張せずに実力発揮するためにはどうする?
1科目くらいは、過去問と比べて難易度がぐんと上がる科目があるかもしれません。例年と比べると、傾向ががらりと変わる科目もあることでしょう。特に今年は共通テストが新課程になる年なので、内容が大きく変わる科目もあるのではないかと予想されています。 ■頑張った受験生ほど苦しんでしまう 恐ろしいのは、頑張って対策した受験生ほど、思い通りにいかずに苦しむ可能性が高いということです。過去問を1年分しかやっていない受験生よりも、センター試験の過去問も含めて30年分しっかり対策した受験生のほうが、「自分が解いてきた問題と違う!」と苦しむかもしれないのです。
でもそれは、「10本全部入れようとしている」から起こることです。 8科目も受験しているからこそ、1科目くらいは難しい科目があって、できない科目があるはずです。「だいたい6科目くらいはいつも通りの点数が取れればいいな。それで、2科目くらいダメでも、きっと大丈夫だろう」と考えていたほうが、成功率は上がるのです。 そう考えると、「全科目満点を取りたい」と考えている受験生ほど、危険です。いつも結果がうまくいって、満点近い成績を取っている受験生のほうが、本番で「やらかしてしまう」ことがあります。毎年、とても成績がよかったはずなのに本番でボロボロ、という人もいます。それはきっと、「全科目満点」という考えから抜け出せないせいだと思います。
満点は目指さないこと。8科目全部思い通りになると思わないこと。本番に強くなるためには、そういう気持ちで挑むことが重要だと言えます。 受験勉強や、子どもへの教育など、西岡壱誠さんへの質問を募集しています。こちらの応募フォームからご応募ください。
西岡 壱誠 :現役東大生・ドラゴン桜2編集担当