試験本番「全科目でいい結果出す」は危険すぎる訳。緊張せずに実力発揮するためにはどうする?
記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がいい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。 その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う「チームドラゴン桜」を作っています。 【漫画で読む】『ドラゴン桜』本番に弱いという生徒と桜木先生がある勝負をする
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載。連載を再構成し、加筆修正を加えた『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』は、発売後すぐに3万部のベストセラーとなっています。連載第148回は試験本番に強くなるための心構えをお話しします。 ■共通テストまで70日を切った 大学入学共通テストまであと70日を切り、いよいよ受験が近づいてきました。試験本番を想像して、すでに緊張してしまっている受験生もいることでしょう。
さて、そんな中でよく聞かれるのが、「本番に強くなるにはどうすればいいですか?」という質問です。本番で緊張せずに力を発揮するためには、どんな準備をすればいいのか。これは多くの人が悩むことだと思います。 今回は「本番に強くなる方法」についてみなさんにシェアしたいと思います。 まずは『ドラゴン桜』のワンシーンをご覧ください。「本番に弱い」という生徒に対して、桜木先生がフリースロー勝負を挑むというシーンです。
※外部配信先では漫画を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください 「10本全部入れようとした。だから負けた」 これはとても重要な視点です。試験本番では想定外のことが起こります。10本入れられるはずだと考えていると、足元をすくわれるのです。それよりも、「1~2本はダメだろうな」と想像できる人のほうが、合格しやすいのです。 例えば、大学入学共通テストであれば、国公立志望の場合、6教科8科目を2日間で受験することになります。かなり科目数が多いですよね。これだけ科目があると、思い通りにいく科目と、思い通りにいかない科目、両方あると思いませんか?