全国の鯉のぼりイベント9選!「ジャンボこいのぼり」などの変わり種も<2024>
こどもの日に欠かせない鯉のぼり。今回は、その由来や意味の紹介とともに、全国各地で行われる鯉のぼりに関するイベントを紹介します!「ジャンボこいのぼり」や「さんまのぼり」などの個性的な鯉のぼりも!? 子どもたちの成長を祝うこの季節、春風になびく鯉のぼりを見に行きませんか?
鯉のぼりとは?
●鯉のぼりの意味・由来 中国の黄河上流にある急流「竜門」を登りきった鯉が龍になるという伝説にちなんで、生命力のある鯉はかつての日本社会において立身出世の象徴として扱われていたそうです。そのため、鯉のぼりには「逆風に立ち向かい、迫りくる難関を突破して鯉のように立身出世して欲しい」という願いが込められています。 ●鯉のぼりの色ごとの役割 現代では、黒・赤・青の3色の鯉のぼりが一般的ですが、鯉のぼりを揚げる習慣が始まった江戸時代は、息子を意味する真鯉(黒色)1匹を揚げるのみでした。明治時代から真鯉は父親を、緋鯉(赤色)はその背中を見て泳ぐ子どもを意味するようになりましたが、戦後から現代にかけて、緋鯉は母親として捉えられるようになったほか、子どもの鯉として青鯉も掲揚され、家族の絆を表すようになりました。 また、一番上を泳ぐ「吹き流し」という5色の幟(のぼり)は、魔除けや厄除けとして付けられているものと考えられています。 ●こどもの日/端午の節句に鯉のぼりをあげる理由 「端午の節句」は奈良時代に中国から伝わった風習といわれています。当時、病気は邪気によるものと考えられていたため、体調を崩しやすい5月頃になると邪気払いとして菖蒲(しょうぶ)を飾るなどして無病息災を願っていました。 その後、時代が進むにつれて菖蒲が「尚武(武事・軍事を尊ぶこと)」「勝負」という言葉を連想させることから、武家の間で鎧や兜を飾ったり、のぼりを立てるなどするようになりました。江戸時代になると庶民の間で鯉の幟を揚げるアイデアが生まれ、やがて鯉のぼりが揚げられるようになったそうです。