【KNOCK OUT】渡部太基、引退試合で王座獲得なるか!中島玲との激闘に注目=12.30横浜
12月30日(月)神奈川・横浜武道館で開催される『K.O CLIMAX』の[KNOCK OUT-BLACK ウェルター級王座決定トーナメント決勝戦 3分3R・延長1R]で対戦する、元Krushウェルター級王者で元WPMF日本ウェルター級王者の渡部太基(TEAM TEPPEN)と、元プロボクシング日本スーパーウェルター級暫定王者・中島玲(ハイブリッドアカデミー)の試合前インタビューが、主催者を通して届いた。 【動画】渡部と中島の豪快KO!30日の激闘を制すのはどちらか 渡部は今年10月のトーナメント準決勝で西川康平と対戦し、1Rで倒し切れてよかったと語る。しかし、先に2回ダウンを取った後、自らもダウンを喫する場面があり、「やべえ、2対2だ!」と焦りつつも、どうにか勝利を掴むことができたという。 後楽園ホールでのラストマッチを勝利で終えることができたことについて、渡部は「単純にうれしいですね。僕はデビュー戦が後楽園で、負けてスタートしてるんです」と語った。 決勝で対戦する中島については「打たれ強いというか、気持ちが強い」と評価し、「トーナメントに選ばれたのはみんな激闘派で、そこから勝ち上がったこの2人が決勝で横浜武道館のメインというのは、なかなか感慨深い」とコメントした。 また、メインイベントを任された責任の重さを感じつつも、「舞台は本当に整ったので、やるだけですね」と力強く語った。渡部は横浜武道館のメインで勝利し、ベルトを巻いて、プロキックボクサーとしてのキャリアを完結させることができるか。 対する中島は、今年10月の準決勝で漁鬼を逆転の末に下し、今大会のメインイベントを勝ち取った。中島はKNOCK OUTで初のタイトル獲得を目指し、渡部のラストマッチという特別な舞台で戦う。 中島は準決勝を振り返り、「お客さんが喜んでくれることがプロとして一番何よりなので、そこはよかった」としながらも、自身の出来は「30%ぐらい」と厳しく評価。しかし、先制のダウンを奪われたことについては「あのダウンで、倒しに行くしかないという切り替えに火がついた」と、逆転勝利のきっかけになったと前向きに捉えている。 渡部との試合については「渡部選手はずーっと前に出てくるので、意識を断つしかない」とイメージし、「自分が勝ったと明確に思ってもらえるように、倒して勝ちたいです」と意気込む。また、パンチだけでなくキックも見せることを目標とし、「自分が『ボクサー』から『キックボクサー』になったというところを見てもらいたい」と語った。 渡部のラストマッチという側面については、「最後の相手が僕というのは、すごく光栄に思いますし、しっかり引導を渡してあげようという気持ちですね」とコメント。さらに、年末のビッグマッチでメインを任されたことについては「メインだからこそ、しっかりKOで勝たないといけないと、改めて思いました」との決意を示した。 両者とも、それぞれの立場で特別な思いを抱えた一戦となる王座決定戦。渡部は現役生活の集大成として、また中島は新たなステージへの一歩として、この舞台で戦う。12月30日、横浜武道館で繰り広げられる熱戦に注目が集まる。