「私にとってあの子は特別」憎しみを向けられても…中野たむが語る“闇落ちレスラー”上谷沙弥への本音「ダンプ松本じゃなくて、長与千種にならなきゃ」
上谷沙弥への本音「全部人のせいにして生きるの?」
話を上谷に戻そう。ここにきて、両者の関係はこじれにこじれている。 「今の上谷は『乗っている』と自分では思っているんでしょうね(笑)。私は思ってませんけど。上谷はスターダムのど真ん中になれるものを持っている数少ない選手です。元々は私のアイドルグループのオーディションにたまたま応募してきて。『スターになれるから頑張りなよ』って言ったんですよ。ぜんぶ兼ね備えている、体も身体能力も、華もあって、この子がスターダムの未来を創るんだな、と思いました」 中野は上谷がヒールの道を選んだことに、いまだに納得がいっていない様子だ。 「今年、分裂騒動があってスターダムが危機に直面した時に、上谷は闇落ちという選択をした。なぜ? 今は私がいるから大丈夫ですけど、じゃあその先は誰が背負うのって。私は上谷にそれをやってほしかった。みんな新しいものが好きだから、今はいいでしょうけどね」 上谷は昨年7月の『5★STAR GP』での左肘脱臼について「受け止めてくれなかった中野たむが悪い」と主張している。咎められた本人はどう思っているのか。 「悲しいですよ。私は私なりに責任みたいなものは感じていた。もちろんあいつが勝手に高い所から飛んだんですよ。でもそれをさせてしまったのも私ですから、負い目はありましたけど……逆恨みじゃん。だったら、全部ぶつけたらいい。苦しい思いしたんでしょうし。全部、赤いベルト戦でぶつけてくればいい。私が全部飲み込んであげるから。でも、憎しみだけでは赤いベルトを背負えない。それだけではベルトの防衛戦をすることもできないと思います。あなたは全部人のせいにして生きるの、って?」 昨年、怪我に苦しんだのは中野も同じだった。左ヒザを負傷して欠場が長引き、本気でプロレスラーをやめようかと悩んでいた。そこに女子プロレス大賞決定の知らせが舞い込んできた。 「全部投げ出そうとしていたときで、私が受賞していいものかと悩みました。でも、私がいただいたというより、スターダムのみんながいただいたものだととらえた。やっぱり、私はプロレスを辞めないでいよう、って……」 中野の眼から涙がこぼれてきた。 「ここまで昇りつめることができたのはスターダムという場所があったから。その恩を返していきたい。だから引退を止めて、スターダムを守ろうという、より強い気持ちになれた。私は(刀羅)ナツコとの試合でケガをしたけれどナツコのせいにはしていない。むしろ、あのケガがあったからこそ、ナツコと正面から向き合えた。上谷は逃げてるんじゃないですか。ケガのこともQQ(クイーンズ・クエスト)のことも。やっぱりどこか弱くて、もろい。赤いベルト、そんな甘くないよ、と思います」
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