免疫疾患に関わる遺伝的変異部位600カ所を特定、理研など 治療法開発に期待
自己免疫疾患は、免疫機構が正常に機能しなくなって体内の物質も異物と認識して攻撃することにより、炎症が起きたり組織が損傷したりして発症する。さまざまな種類の疾患があるが、詳しい発症メカニズムは分かっていない。多くの診療現場では免疫反応を抑える薬剤が投与されるが、根治治療が困難で慢性に移行する場合が多い。
研究グループは「今回の成果は、自己免疫疾患やアレルギー疾患の新しい治療法の開発に貢献すると期待できる」としている。 研究グループには理研、京都大学や、東京都医学総合研究所、東京大学医科学研究所、横浜市立大学、三重大学、九州大学のほか、海外からイタリア分子がん研究所やスウェーデンのカロリンスカ研究所も参加した。研究成果は4日付の科学誌サイエンス電子版に掲載された。