「不倫女性との復縁願望」が動機 妻殺害事件 元長野県議の丸山大輔被告に「懲役19年」の有罪判決 しきりに汗ぬぐい…元県議「意外な判決でショックを受けている」弁護側は控訴の意向
裁判所はどういう点を認定?
懲役19年の有罪判決。裁判所はどういう点を認定したのか。 裁判は、間接的な証拠をもとに4つのテーマに分けて進められてきた。 一つ目の「被告の所在・移動の状況」では、防犯カメラに映っていた不審車両について、被告人の車とする検察側の解析結果の一部を「信用できる」とした。 二つ目の「動機」では、「不倫相手と復縁交際したいという思いを相当強くしていた被告が、妻の殺害という行為を次第に思案し、場当たり的にそのような考えを思い立ってもおかしくなかった」とした。 三つ目の「現場の状況と痕跡」では、金庫以外に物色の痕跡がないこと、被害者に逃走・抵抗の跡がないことなどから「物取り犯の犯行に見せかけて、被害者と相当近い人物の犯行である」とした。 四つ目の「事件前後の被告の言動」では、パソコンにUSBを差したまま7時間半にわたって操作しなかったことを「議員会館にいたとする意図的な工作であった蓋然性が高い」とした。 いずれも検察側の主張を認めた形だ。
物取りの犯行を否定した点が大きい
今回の判決について刑事訴訟法に詳しい信州大学経法学部の丸橋昌太郎教授は「本件は非常に多角的な事実関係、犯行の動機、防犯カメラの映像、犯行現場の状況から、多角的に検討して、犯人でなければ説明できないことを認定しているので、ものすごい情報量をしっかり検討して、判断した判決ということになります」と話し、『物取りの犯行を否定した点が大きい』と分析している。 一方、弁護側は裁判後に行われた会見で、「様々な点で疑問が残る判決」として年内に控訴を申し立てる意向を示した。 丸山被告は「意外な判決でショックを受けている」と弁護団に語ったという。 (長野放送)
長野放送
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