「大掃除は秋にやるのが正解!」 片付けのプロが明かす、年末にやってはいけない4つの理由
寒くなると片づけや掃除がしづらい!
キッチンやお風呂場などの水周りの片づけや大掃除は、水が冷たい時期にはつらいものです。まだ暖かい気候のうちにきれいにしておきたいですね。キッチンの換気扇やコンロ付近の油汚れは、気温が下がってくると固まって落としにくくなってしまいます。固くなってしまうと、落とすためにお湯や洗剤をたくさん使うことにもなるので、寒くなる前に手を打っておきます。梅雨から夏にかけてジメジメしていたお風呂場は、カビに注意。広く繁殖したり根付いたりしてしまわないように、今のうちにすみずみまできれいにしておきましょう。 また、外が寒くなってくるので、窓やベランダ、玄関など屋外で行う片づけや掃除も大変になってきます。特に今年は、冬の寒さが厳しいと予想されています。秋のまだ暖かいときに終わらせておくことをおすすめします。 大掃除のときには、ラグやカーテン、キッチンマットなどの大きな物を洗濯することがありますよね。でも、冬の寒い時期にはなかなか乾きません。乾きやすい今の時期がチャンスです。
年末年始は、ゴミ収集のスケジュールが変則的になる
年末に気をつけたいのが、地域のゴミ収集のスケジュールです。年末年始は変更になるので、12月中旬頃に収集が終わってしまう種類のゴミがあることも。また、粗大ゴミの収集や持ち込みも、予約制の場合は予約しようとしたときにはすでにいっぱいという可能性もあります。せっかく片づけと大掃除を終わらせても、大量のゴミを新年まで持ち越すことはいやですよね。いつも通りにゴミ収集が行われる秋の方が、ゴミ捨てのためによけいなストレスを感じることがありません。
プロへの依頼は年末になるほど混む&高い!
エアコンの掃除などは、ハウスクリーニング業などのプロに頼む方もいらっしゃると思います。私は全部の掃除を家族だけでやる必要はないと思っています。時間や費用などに問題なく、外部に頼める環境があるならば、お願いした方がいいですね。主宰する「家庭力アッププロジェクト®」でもお話しさせていただいているのが、“餅は餅屋”ということです。自分が苦手なこと、もしくはできない作業を長時間苦労したとしても、プロがササッと短時間でする作業にはかないません。エアコンや換気扇、お風呂場、キッチンの掃除など、他に頼れるサービスがあるならば活用した方がいいです。片づけに関しては、サービスを利用しても結局は「いる・いらない」などを自分で決断する必要があるので、自分でやることをおすすめしています。 年末に掃除のサービスを頼もうとすると、とても混むうえに、費用が高くなる傾向があります。業者さんのホームページなどを見ると、まだ混んでいない秋にキャンペーンをしているところもあります。頼もうと思っている方は、早めにチェックをしておくといいでしょう。 「大掃除は年末にするもの」という思い込みがあると、いつまでも寒くて忙しい時期につらい思いをして片づけや掃除をしなければいけません。秋に終わらせておくことのメリットをお伝えしたので、心身ともに余裕があり、気候的にもちょうどよい今のうちに家中をきれいにしておきましょう。年末年始は、家族でゆったりと過ごせるようになりますよ。
【PROFILE】西崎彩智
西崎彩智(にしざき・さち)/1967年生まれ。お片づけ習慣化コンサルタント、Homeport 代表取締役。片づけ・自分の人生・家族間コミュニケーションを軸に、ママたちが自分らしくご機嫌な毎日を送るための「家庭力アッププロジェクトⓇ」や、子どもたちが片づけを通して”生きる力”を養える「親子deお片づけ」を主宰。NHKカルチャー講師。「片づけを教育に」と学校、塾等の全国の教育施設にて講演・授業を展開中。テレビ、ラジオ出演ほか、メディア掲載多数。