フェルスタッペン、F1カナダGP初日はPUトラブルに泣く。電気系統が原因か? 原因調査中
F1カナダGPの初日FP2で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンはマシントラブルにより走行時間を大きく失うことになった。モータースポーツ・アドバイザーのヘルムート・マルコ曰く、パワーユニットにトラブルがあったようだ。 【リザルト】F1第9戦カナダGP:FP2結果 フェルスタッペンはFP2の開始から20分が経過した頃、マシンのリヤエンドから少量の白煙を吹き上げてピットイン。そのままガレージインすることになった。 電気系にトラブルがあったようで、フェルスタッペンは感電を避けるために、マシンから飛び降りることを強いられた。その後チームのメカニックたちは一斉に作業に取り掛かったが、なかなかボディワークが外れないようで、リューターのようなモノでパーツを削るシーンもあった。 セッション終了までにマシンが修復することはなく、結局フェルスタッペンは4周のみの走行で終わることになった。 フェルスタッペンはセッション後、電気系統に問題があったと明かした。 「残念ながらFP1は天候の影響を強く受け、FP2もあまり周回を重ねることができなかった」 そうフェルスタッペンは語った。 「電気系統に問題があることが疑われたため、チームは僕にピットインするように言ったんだ。現在問題を調査しているので、原因が解明できると思う」 「理想的とは言えない。もう少し周回したかったし、セッションをこういう形で終えたかったわけじゃない。でも今は、何が起きたのか、そしてそれが今週末にどんな影響を及ぼすのかということについて、もっと理解する必要がある」 レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるマルコ博士は、エンジンに問題があると明かした。 「問題はエンジンにある。正確な原因を突き止めるために、すぐエンジンを取り外さなければいけない。でも問題は、エンジンの電気の部分にある」 なおフェルスタッペンはこの日から、パワーユニットの新品エレメントを投入したことが明らかになっている。フェルスタッペンは今季3基目の内燃エンジン、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-Kを投入したのだ。しかしFP2でトラブルが起きたPUは、今回投入した新品ではなく、既に周回を重ねた中古だったようだ。マルコ博士が明かした。 「これは新しいエンジンではなく、まだ古いエンジンだ」 「最初のセッションがほとんどウエットで、結論が出ていないので腹立たしい。セットアップに関しては、明日の最後のフリー走行がドライであることを祈ろう。1回の完全なドライセッションがあれば、それほど痛手にはならないはずだ」