「六月病」はうつ病の入り口 「五月病」とは深刻さが違う 責任感や大人の付き合い…ため込んだストレスで「伸びきって戻らないバネ」に 早期発見には周囲の協力が重要
■自分で出来るケア
*睡眠をとる 当たり前のことのようですが、睡眠時間をきちんと取れていない人は多くいます。しっかり眠る、食事をとる、運動をするといった基本的なことを大切にしてください。 *自分の簡単な“お守り”を作る 自分の気持ちが和らぐ、ちょっとしたことを見つけて下さい。「深呼吸」「空を見る」「好きな香りのハンドクリームを塗る」など、どんなことでもOKです。少し調子が悪いなという時に、ちょっとした息抜きをするのです。これは「コーピング」と言われるストレスへの対処法で、ストレスへの対応力が高まります。 *自分の柱を増やす 人は、趣味・仕事・人間関係などの柱の上に立っているようなものです。もし仕事でぐらついてしまっても、他の柱が支えてくれ、柱の数が多いほど安定します。柱の多い人はストレスに強い人です。 人形町メンタルクリニック 勝久寿院長:「六月病」には、日本特有の事情もあります。春は気持ちが動揺しやすい時期。そんな中で、3月に年度の区切りがあり、4月からは新生活が始まります。ストレスや疲れが溜まってきた頃に梅雨がきます。6月はジメジメして自律神経の乱れが起きたり、雨で計画通りに進ままないこともあります。また、祭日がないので、ストレスを解消する機会も少なくなります。 日ごろからストレスと上手に付き合う方法を身につけ、周囲とのコミュニケーションを取ることで、「こころのバネ」が伸びきらないようにしていただきたいと思います。 (人形町メンタルクリニック 勝久寿院長) (関西テレビ 2024年6月23日)
関西テレビ