航続距離493km…ステランティスが投入、フィアット新型EV「600e」の性能
ステランティスジャパン(東京都港区、打越晋社長)は10日、フィアットブランドの電気自動車(EV)の小型スポーツ多目的車(SUV)「600e(セイチェントイー)」を発売したと発表した。設定した任意の位置を維持する「レーンポジションアシスト」など四つの運転支援機能を同ブランドとして初めて搭載した。消費税込みの希望小売価格は585万円。 初代「600」や小型EV「500e(チンクエチェントイー)」のデザイン要素を継承。見た目の「かわいさ」を踏襲しつつ、360リットルの大容量のラゲッジルームを備えており、若年のファミリー層に訴求する。 運転支援機能としては運転席のシートマッサージ機能や、リアバンパー付近に足を入れることでトランクが開く機能などを追加。快適性や利便性を高めた。バッテリー容量は54キロワット時で1充電航続距離は493キロメートル(WLTCモード)。遠方へもストレスなく走行できる。 同日開いた発表会で打越社長は600eについて「我々が切り開く新しい時代の力強いステップになる」と強調した。欧州で発表しているハイブリッド車(HV)のモデルについて、日本市場では2025年春の導入を予定する。