緑のFDA4号機 機首が松本空港に 長野県松本市
地方都市間を結ぶ航空会社・フジドリームエアラインズ(FDA)が、長野県営松本空港などで3月まで運航していた緑色の機体「4号機」のコックピットや座席の一部を含んだ機首部分などが7日、長野県松本市の松本空港に運び込まれた。7月の同空港ジェット化30周年の記念セレモニーで、FDA側が機首部分を県に寄贈すると発表していた。県は展示環境などを整え、本年度内に一般公開する。 4号機は平成22(2010)年に就航した。松本市の自然をイメージし、サッカー松本山雅FCのクラブカラーだったこともあり、市が要望してカラーリングが緑色になった。市は23年に観光大使に任命し、全国の空で松本のPRを担った。 機体は3月に退役し、愛知県の県営名古屋空港に保管され部品などが取り外された。長野県に寄贈されたのは全長8・2メートル、幅3メートル、高さ3・35メートルの機首部分と翼の一部のウイングレットで、機首部分には操縦席や搭乗口、座席、貨物室もある。 6日午後1時ごろに名古屋空港から機首部分などを載せたトレーラーが出発し、国道19号を通って松本空港に運ばれた。県は操縦席などが見られるような展示方法を検討している。県松本空港課の青木英明課長は「松本空港と縁深い4号機を展示でき、FDAの配慮に感謝したい」と話していた。
市民タイムス