「仕事のできないダメ上司」が、部下に話す時ウッカリやっているNG行動とは?
● 相手の「欲するタイミング」で 「聞きたい言葉」を与える 前者の解は「相手が聞きたい言葉を選ぶ」こと。自分が言いたいことを並べただけだと、相手にストレスを与えたり、受け入れたくないという思考も出てきます。 よく見ると、世間では宣伝広告やキャッチコピーなどで、素晴らしい言葉がたくさん使われています。その中で自分が聞きたい言葉や納得感のあるフレーズなど、会得できるものはいくらでも転がっています。そんな言葉を拾うアンテナを24時間、365日にわたって持ち合わせているかどうか、実はそんなことが大切だと思っています。 後者の解も似ていて「相手が聞きたいタイミングで話す」というものです。例えば「釣り」で考えてみます。お腹の空いていない魚は、いくら釣り糸を垂らしても食い付くことはありません。魚を釣るためにはお腹を空かしている良いタイミングを狙わなくてはなりません。 要は「伝える」という作業は、相手の「欲するタイミング」で「聞きたい言葉」を効率よく与えていく作業だということです。 そしてさらに大切なのは本当に伝わっているかどうかです。なので相手の「判断」や「行動」、そして「実践値」を見て評価していかなければならないし、そこに何も変化が見られなければ、結局「何も伝わらなかった」と自覚しなければなりません。まだまだ「伝え方」が甘いということです。
常に聞いている相手の立場になって、言葉を選んで、第一声で何を話すか、言葉のトーンを変化させ、少しずつ興味を探っていくのです。 最悪なのは、一方的に自分の話をする人、いつまでも同じ話を繰り返している人、過去の自慢話ばかりする人、興味のない話題を延々と話している人……等で、自分では気づいていないと思いますが、そんなタイプのリーダーが多く存在しています。伝える上で重要なポイントは常に主人公は聞き手であるということです。 ● 指導者が伝え方を熟知していれば チームの動きは格段に変わっていく なぜ伝え方に拘るのか。それは自分の経験からきています。 私がまだ少年の頃、口下手な指導者がいました。いろいろと説明はされるものの「もっとこういうふうに言ってくれたらわかりやすいのになぁ……」とか、「こんな例をとって説明してくれたら有り難いんだけどなぁ……」とか、「今それを言う必要あるかなぁ……」といったように様々な違和感を覚えた経験があります。そんな若い時代に感じた経験から「伝え方の重要性」について自然と考えている自分がいました。 ゆえに、その「感覚」が授業やホームルーム、部活動を通じて教師として少しずつ洗練されていったのかもしれません。今は自然と聞く人の立場や状況を想定して、適切な言葉を選んで伝えています。 ビジネスにおいても同じではないでしょうか。