中央官庁情報 総務省 国・地方を通じた行政の要として 21世紀の日本をデザイン 受験ジャーナル
〈情報流通行政局〉情報流通行政局では,わが国の社会課題の解決に向け,さまざまな分野でのICT の利活用を推進しており,例えば,ローカル5G 等のデジタル技術を活用した地域課題の解決の取組みに対する総合的な支援を行っている。さらに,高齢者等のデジタル活用の不安解消に向けて,スマートフォンを利用した行政手続等に対する助言・相談等を行う講習会を実施しているほか,偽・誤情報の流通をはじめとしたインターネットを取り巻く環境の変化に対処するため,全世代を対象としたICT リテラシーの向上に取り組んでいる。
また,放送が,災害情報や地域情報等,社会の基本情報を共有する役割を果たしていることを踏まえ,大規模な災害に対応するための放送ネットワークの強靱化や字幕放送,解説放送等の視聴覚障害者等向け放送の普及促進,日本各地の魅力を伝える放送コンテンツの海外展開に積極的に取り組むとともに,デジタル時代における放送の将来像と制度の在り方についても検討を進めている。
そのほか,郵便局ネットワークを活用し,郵便,貯金および保険のユニバーサルサービスの確保および利用者利便の増進等に取り組んでいる。
〈総合通信基盤局〉総合通信基盤局では,情報通信市場における公正な競争環境の整備,通信料金の低廉化,サービスの多様化・高度化,インターネット上の違法・有害情報対策等,利用者の利便を向上させるための環境整備に取り組んでいる。
また,国民共有の財産である電波の適正な利用を確保するため,周波数の割当てや電波の監督管理などを所管しており,5G 等の新たな無線システムの導入の推進,電波資源拡大のための研究開発や安心安全な電波利用環境の整備などに取り組んでいる。
〈サイバーセキュリティ統括官〉自由で開かれたサイバー空間はわれわれにさまざまな恩恵を与えてくれているが,攻撃者は,このサイバー空間を悪用し,わが国の重要インフラに攻撃を仕掛け,政府や企業が持つ情報をねらっている。そうした高度なサイバー攻撃から日本の情報通信ネットワークをどう守ればよいのか。普及が進む5G やさらなる先のBeyond 5G/6G を見据えつつ,押さえるべきセキュリティ上のポイントはどこか。通信の秘密を確保し,表現の自由を発展させながら,どうすればサイバー空間を安全にできるのか。サイバーセキュリティ統括官は,法律,予算,産業界との協力,同盟国や友好国との連携,先端技術の研究開発など,あらゆる政策手段を選択肢に,日々,わが国のサイバーセキュリティの確保に取り組んでいる。